スポーツチャレンジ助成第15期生による成果報告会を実施しました。詳細な活動報告は事前提出の映像によって行われ、当日はチャレンジャーによる概要の報告と、アドバイザリーボード(審査委員)からの質疑に応える形で進められました。こうした中から、特に優れた成果を残した川島将人さん(研究テーマ:「アスリートは骨格筋損傷の程度によってアイシングを使い分けるべきか?」)の研究に優秀賞が贈られました。
優秀賞|川島将人さん
このような名誉ある賞をいただき、たいへん光栄に思います。私自身、大学卒業まではバスケットボールに一所懸命取り組んでおりまして、当時、いろいろな怪我を経験しました。そのような時、どのような対処をすれば早く競技に復帰できるのか疑問を持ち、研究の道に進みました。アスリートに対して貢献したいという思いを強く持っておりますが、そのためにはまだまだチャレンジしなければならない課題があります。そうした課題を明らかにしていきながら、スポーツの現場に貢献できる知見を得られるよう、今後もますます精進していきたいと思います。15期生の皆さんとは中間報告等で交流させていただき、とても実りのある時間が過ごせました。皆さんと対面で議論することができなかったことが残念でしたが、これからも互いに刺激し合ってそれぞれのチャレンジに取り組んでいきましょう。このたびは本当にありがとうございました。
スポーツチャレンジ体験助成
氏名 | テーマ |
---|---|
上村 勇貴 パラ陸上(中距離)/選手 | 陸上800mにおいて、自己の持つWPAアジア記録の更新と、次期世界選手権大会等でメダル獲得を目指す |
蠣崎 優仁 自転車ロードレース/選手 | 欧州でプロ選手となり、ツールドフランスやオリンピック等、世界トップクラスのレースで活躍する |
金澤 野愛 スノーボードアルペン/選手 | ワールドカップ入賞、2026年ミラノ五輪出場 |
久保田 真知子 スキージャンプ/選手 | 2026ミラノオリンピック出場、表彰台を目指す |
佐々木 颯杜 アイスホッケー/選手 | NCAAから北米プロリーグに挑戦。日本代表としてオリンピックでプレーする |
佐藤 姫夏 トライアスロン/選手 | 果敢な挑戦を貫いて、ロサンゼルス五輪で表彰台を目指す |
竹下 航生 レスリング(グレコローマン)/選手 | レスリンググレコローマンスタイルで2024年パリ五輪に出場し、金メダル獲得を目指す |
千葉 百音 フィギュアスケート/選手 | 技術の向上に加え、奥行きのある表現を探求し、2026年冬季五輪を目指す |
名草 慧 ハンググライダー/選手 | アジア人初のハンググライダー世界チャンピオンを目指して |
松本 龍 フェンシング(エペ)/選手 | フェンシングで2024年パリオリンピックに出場するためにシニアジュニアの国際大会に参加し、世界ランキング向上に努める |
村上 レイ アイスホッケー/選手 | 北米ジュニアアイスホッケーリーグで活躍できる選手になるための挑戦 |
村田 希空 スノーボードアルペン/選手 | スノーボードアルペン競技でワールドカップ入賞、2026年オリピックに出場する |
守屋 拓海 ウインドサーフィン/選手 | ウインドサーフィン・フリースタイル競技でワールドカップに出場し、U-17クラスで優勝を目指す |
山本 草太 フィギュアスケート/選手 | フィギュアスケート競技での北京オリンピック出場を目指す。オリンピック表彰台に必要な力を身につける |
スポーツチャレンジ研究助成
氏名 | テーマ |
---|---|
上杉 杏 | 幼児を持つ家庭における環境教育やESDとしてのアウトドアスポーツ・レジャーの活用の有用性 |
小沼 憲吾 | 野球選手における肘障害の予防法開発に向けた挑戦:筋はどれだけ肘を守れているのか? |
川島 将人 | アスリートは骨格筋損傷の程度によってアイシングを使い分けるべきか? |
佐々木 多麻木 | 口腔内で機能する4Dプリント温度応答性スポーツマウスガードの開発 |
佐藤 冬果 | ASEを活用した野外教育プログラムによる自己および集団への教育効果の検討 |
島 孟留 | 身体活動は遺伝的な優劣を超えて共感性を高めうるのか? |
関口 泰樹 | 運動パフォーマンスと認知機能向上のための喉の渇きと脱水状態に基づく水分摂取の方法について |
塚本 敏人 | 競技終盤に低下する状況判断能力を改善するための新たなチャレンジ;運動・栄養生理学によるアプローチ |
中井 琢 | 大規模ゲノムデータに基づく日本人スポーツ関連遺伝子SNPの探索 |
中村 雅俊 | 伸張性収縮のみを用いたレジスタンストレーニングの有用性の検討 |
中山 滉一 | 下り坂疾走が固有走(平地走)に与える即時的効果の検討 |
林 七虹 | ランニング運動時の衝撃と運動誘発性の溶血の関連 |
原村 未来 | 子どもにおける自体重負荷運動時の簡易的な運動強度スケールの開発 |
前大 純朗 | 単関節運動と多関節運動による筋肥大効果の違いとその相乗効果を探る |
前道 俊宏 | 踵部痛の病態解明に向けた組織及び超音波画像研究 |
松﨑 淳 | COVID-19流行下での国際スポーツ大会開催プロセスにおけるキャパシティ・ビルディングの解明 |