- 氏名
- 佐々木 多麻木（ささきたまき）
- 助成実績
-
スポーツチャレンジ研究助成(基本)：第15期生
口腔内で機能する4Dプリント温度応答性スポーツマウスガードの開発
マウスガード（MG）装着による主な効果は，スポーツ時の歯や顎骨の外傷，脳震盪などの防止あるいは軽減である．しかし，MGの適合力や維持力，装着感に違和感があると，MGとしての機能やスポーツパフォーマンスを十分かつ安全に発揮できない．本研究では，4Dプリント技術により適合力，維持力や装着感に優れ，また印象採得や技工操作のフルデジタル化によって短時間で良質な4Dプリント温度応答性MGの開発を目指す．
成果報告（2022年3月）
本研究チャレンジでは，スポーツマウスガード （MG）に4Dプリント技術を用いることで，適合に優れ，印象採得や技工操作のフルデジタル化により短時間で良質な4DプリントMGの開発を目的とした．第一四半期は，MGの母材として予定していたものが新規での生産および開発を中止してしまった為，厳しい状況でのスタートとなった．しかし，その分の遅れを巻き返すべく，文献レビューや材料メーカーとの打ち合わせを重ね，予定していた材料よりも良い条件の材料を得ることができた．前半で研究計画に大幅な変更を余儀なくされたが，無事に4DプリントMG材料の物性評価試験および取得データの解析が終了した．現在，本研究成果をもとに論文執筆を行なっており，国際誌への投稿を予定している．今後は，生体への応用も見据えて研究を続け，スポーツ選手やアスリートを目指す若者に是非，4DプリントMGを装着してもらいたいと考えている．