年度別チャレンジャー一覧

助成対象者のチャレンジ概要
上村 勇貴
氏名
上村 勇貴(うえむらゆうき)
競技名
パラ陸上(中距離)/選手
助成実績
スポーツチャレンジ体験助成(アドバンスド):第15期生
陸上800mにおいて、自己の持つWPAアジア記録の更新と、次期世界選手権大会等でメダル獲得を目指す

2021年度は、26歳という年齢と競技経験からピークを迎える年になると確信し、「陸上競技人生最大の勝負の年」と位置付けている。 知的障がい者陸上800m種目がある大会・記録会に可能な限り出場し、自らのWPA公認アジア記録の更新を目指す。また、800m種目がある世界選手権が開催されれば出場権を獲得してメダル獲得を狙う。

成果報告(2022年3月)

今年度はシーズン当初から好調で、4月のジャパンパラ陸上競技選手権大会の800mで、4年ぶりとなる1分57秒台が出ました。5月のREADY STEADY TOKYO-パラ陸上競技の400mでも、4年ぶりとなる51秒台で優勝しました。この調子で次の試合に臨めば、800mのアジア記録を更新できる自信がありましたが、コロナの感染拡大で、その後出場予定していた試合が次々と中止や延期となり、オンシーズン中に開催されたのは、梅雨時期に記録会が1回あっただけでした。オフシーズンに入ってから延期されていた試合がいくつか開催されましたが、この時期に良い記録が出せるはずもなく、前年度同様悔いの残る1年となりました。
ただ、良かった事もありました。東京オリンピックとパラリンピック両方の聖火ランナーに選ばれ、5月に広島市の平和公園で、8月に渋谷区の代々木公園で聖火リレーに参加できて、一生の宝物となりました。

スポーツチャレンジ体験助成:第14期生
知的障がい者陸上男子800mで、自己記録の更新と国内WPA公認大会での優勝を目指す

800mの自己記録を更新し、2020年に開催されるジャパンパラ陸上競技大会、日本ID陸上競技選手権大会 および関東パラ陸上競技選手権大会で優勝する。

成果報告(2021年3月)

2020年度は、「800mの自己記録更新と国内で開催される世界パラ陸上競技連盟(WPA)公認大会で優勝」を目標としておりましたが、知的障がいクラスの800m種目がある国内のWPA公認大会が全て中止になり、目標達成どころか、それに挑戦する事すらできず、消化不良の年となりました。
特に、日本ID陸上競技選手権大会は、3月に「新型コロナウイルスの影響で、5月の開催を延期する」と発表の後、8月に「10月に開催する」と発表がありましたので、この試合に照準を合わせ、ベストコンディションの状態を維持していたところ、開催の3日前に「台風14号の影響で急遽中止」となり、とても残念でした。
ただ、悪い事ばかりではなく、コロナ禍で練習場所等が制約される中、創意工夫したトレーニングの試みとして、自宅で、機械を使用したトレーニングを試してみたところ、想像以上に効果があり、新しい発見となりました。
14期生として1年過ごしましたが、同期の皆様と直接お会いする機会が一度も無かったのがとても残念でした。しかしながら、同期生であった事実が消える訳ではありませんので、どこかでお会いする事がありましたら、気軽にお話しできればと思います。
ヤマハ発動機スポーツ振興財団の皆様、2020年度も大変お世話になりました。これからも、次の目標に向かって全力で頑張ります。今後とも宜しくお願い致します。

スポーツチャレンジ体験助成(アドバンスド):第13期生
2019年度に開催される世界陸上選手権大会などの国際大会で表彰台を目指す

2017年に出場した世界選手権大会(WPA世界パラ陸上選手権大会、INAS世界陸上競技選手権大会)では、800mでいずれも4位入賞した。2019年は、2年に1度のWPA世界パラ陸上競技選手権大会と、4年に1度のINASグローバルゲームスの2つの世界選手権大会が開催されるため、再び日本代表として出場して表彰台を目指す。

成果報告(2020年3月)

2019年の世界選手権大会は、ドバイ2019世界パラ陸上選手権大会から知的障がい者が出場できる800m種目が無くなったため、10月にオーストラリアのブリスベンで開催された2019INASグローバルゲームスのみとなりました。6月の日本ID陸上競技選手権大会で参加標準記録を突破し、2015年の第4回大会から2大会連続の出場となりました。結果は、800m6位入賞で、目標であった表彰台には届きませんでした。
2020年は、世界選手権大会が開催されませんので、国内大会での優勝と自己記録更新を目指し、引き続き頑張ります。
2020東京パラリンピックには知的障がい者が出場できる800m種目がありませんので選手としての出場は叶いませんが、聖火ランナーとしてオリンピックに参加できることになりました。広島市民の代表として、また、ヤマハスポーツチャレンジャーとしてふさわしい走りを披露したいと思います。

スポーツチャレンジ体験助成(ベーシック):第12期生
陸上800mでアジア記録の更新と国際大会でのメダル獲得。そして、東京パラリンピックへの挑戦

800mは位置取りやレース展開が勝敗を左右する。国内大会だけでなく、海外のグランプリーレースなど、より高いレベルの国際大会に参加して経験を積み重ね、アジア記録を更新して世界パラ陸上やグローバルゲームスで表彰台を目指す。東京パラの種目が正式決定した後はその種目を重点的に練習し、2020年東京パラリンピック出場を目指す。

成果報告(2019年3月)

2018年度は、国内で開催される5回の世界パラ陸上競技連盟(WPA)公認大会の内、気候の良い5月に開催される予定であった大会が中止となり、他の4回が、7月初旬から9月初旬の、連日、気温が体温以上の記録的な猛暑と多湿という、陸上トラック競技において最悪の条件の時期に集中して開催されたため、自己記録の更新には至らず、400mでのアジアパラの出場は叶いませんでした。800mは、8月の大会で、日本知的障がい者陸上競技連盟の選考記録を突破したため、2019年も強化選手に指定されました。
競技以外では、6月に、同じ12期生の岡井理香様の招きで、広島大学で開催された「日本運動・スポーツ科学学会第25回大会」で特別講演を実施しました。陸上の練習の合間に講演の練習をする等、少々苦労もしましたが、とても貴重な経験をする事が出来ました。
今年度の最後は、2月末にUAEで開催されるグランプリレースへの出場です。好記録を出して、2019年度開催予定の世界選手権大会(INASグローバルゲームス及び世界パラ陸上競技選手権大会)の出場に繋げたいと思います。