スポーツ・チャレンジャーズ・ミーティング

対象者が一堂に集い語り・学び・考える
 第15回 YMFSスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティング

2021年度(第15期生)修了式

第15回YMFSスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティングの締めくくりとして、YMFSスポーツチャレンジ助成第15期生の修了式を開催しました。第15期生を代表して、体験助成の久保田真知子さんと研究助成の原村未来さんに木村隆昭理事長から修了証が授与されました。

2021年度(第15期生)修了式
修了式挨拶|木村隆昭理事長
修了式挨拶|木村隆昭理事長

YMFSスポーツチャレンジ助成 第15期生の皆さん、一年間にわたる精一杯のチャレンジ、お疲れ様でした。皆さんの成果報告を一つひとつ心で受け止め、そのプロセスと、その成果に、あらためて敬意を表します。
思えば、皆さんを新たなチャレンジャーとして迎える予定だった昨年のスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティングも、また中間報告会もリモートでの開催になるなど、直接会って激励する機会をつくることができませんでした。それが本当に心残りです。
アスリートの皆さんは、日々のトレーニングや遠征もままならず、またターゲットにしていた大会が中止になるなど、私たちの想像をはるかに超えた苦労もされたことでしょう。研究者の皆さんも同じように、何度も何度も研究計画の見直しを余儀なくされたはずです。そうした環境にありながら、その困難に立ち向かい、モチベーションを切らすことなく、情熱と創意工夫でこの難しい一年を走り切った皆さんに、あらためて心からの拍手を贈りたいと思います。
本日の修了式を持って、皆さんはYMFSを卒業します。しかし私たちは、これからも皆さんの活躍を見つめ続けています。YMFSはOB・OGとなったチャレンジャーにも広く門戸を開いておりますので、今後のスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティングにもぜひ大きな成果を携えてご参加ください。お待ちしています。
まん延防止措置も全国で解除され、今後、スポーツ界もアフターコロナに向けてギアを一段上げていくことになると思います。まだまだ予断は許しませんが、さまざまな制約の中で努力を重ねられてきた皆さんが、今年こそ思う存分チャレンジに取り組めますよう、心から願っています。

講評|伊坂忠夫審査委員長
講評|伊坂忠夫審査委員長

夢や目標に到達するためには動機づけが必要です。動機づけには大きく二つあって、外的な動機づけと内的な動機づけがあります。外的な動機とは具体的な見返りなどのことですが、私は内的な動機づけというものが、チャレンジを進める上において極めて重要だと考えています。内的な動機には、行為そのものの喜び、高いレベルでのチャレンジ、ゴールに向けた前進という三つがあります。YMFSは皆さんのチャレンジを定点観察し、それに対してフィードバックを行うことで、皆さんの前進を後押しできたと確信しています。今日、修了式を迎えましたが、今後も皆さんに対してフィードバックを続けていけたらと思っています。
最後に、一つ。努力か、才能かという議論がありますが、私は努力ではないかと思っています。『やり抜く力 GRIT』(アンジェラ・ダックワース著)という本には、才能と時間を掛け合わせるとスキルになる、スキルと時間を掛け合わせるとパフォーマンスになると書かれています。式にすれば「才能×時間×時間=パフォーマンス」ということです。これからもぜひ、夢・目標に向かってしっかり努力を重ねていってください。