スポーツ教材の提供先団体では、それぞれ教材を用いて、子どもたちが体を動かすことを楽しみ、好きになるようなアイデアや工夫をされています。教材活用報告を頂いた「アイデア」や「工夫」の一部をご紹介します。
ボッチャボール
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[Case25]高齢化地域の小規模校。障害者の協力で障害理解と地域交流を促進
高知県中土佐町立上ノ加江小学校(高知県中土佐町)/高齢化地域に位置する生徒数30名弱の小学校。町内の社会福祉協議会や地域活動支援センターに集う障害者との協働でふれあい体験会の開催、障害理解と地域交流を促進。誰もが楽しめるスポーツであることを知ったことにより、雨の日の休み時間では、中学年を中心にボッチャで楽しむ姿が見られるようになっている。
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[Case24]「ボッチャ」を軸とした授業と地域交流で、児童へスポーツの意欲や関心を高める
埼玉県久喜市立本町小学校(埼玉県久喜市)/全校児童数270名程(特別支援学級含む)の小学校。生涯スポーツへの誘いという旗の下に児童も教員もそして地域コミュニティも巻き込み、ある資源をフル活用しながら学校教育を進めている。本町小学校地区コミュニティ協議会と実施した「ボッチャ交流会」では、個々の児童に応じた学びが得られたとのことで、今後も継続的取り組みを予定されている。
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[Case23]交流及び共同学習を楽しもう ~病弱の特別支援学校。ボッチャが登校する励みに!~
山形県立山形養護学校(山形県山形市)/病弱虚弱の児童生徒が学ぶ特別支援学校。病弱だからできない、ではなく、病弱でもできたという満足感を一人でも多く味わってほしいと思いボッチャに取り組み、子どもたちの状況を考慮してプログラムを工夫。普段、気持ちを表にあまり出さない生徒もハイタッチをするなど気持ちを表したり、ボッチャに参加することを励みに登校する生徒も出てきた。
タグラグビーセット
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[Case26]身体を動かすことが好きになるだけでなく、学級づくりにも有効なタグラグビー
当財団の「2022年度スポーツ教材の提供」にて、タグラグビーセットの提供を受けた栗原市立志波姫小学校。教材提供への申請窓口を務めてくださった山内孝一先生から、体育科の授業公開でタグラグビーを積極的に取り上げるなど、タグラグビーを通して子どもたちがスポーツを楽しみ、好きになるような活動に取り組んでいるとの報告を受け、訪ねました。
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[Case21]タグラグビー×独自のルールとアイデアで、みんな“体育好き”に変身!
臼杵市立市浜小学校(大分県臼杵市)/体力向上モデル校として「運動が好き」と答える子どもを90%以上にする目標を掲げている大分県臼杵市立市浜小学校。体育専科教員である上山智之先生が取り組んだのが、タグラグビーの特性を生かしたいくつかの工夫です。運動が得意な子だけが活躍するのではなく、全員が活躍することで、“運動が得意ではない子も運動を楽しみ好きになる”、それが実現するように、上山先生が考案した独自ルールやアイデアをご紹介します。
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[Case20]タグラグビーの特性を活かしながら「走る・投げる・跳ぶ」の基本を身につける
三豊市体育協会(香川県三豊市)/幼児期に身体を動かす遊びを通して「楽しさ」を知り、「運動が好き」という気持ちを育んでいこうと、アクティブ・チャイルド・プログラムの一環として運動教室を今年度から新たに開始した香川県・三豊市体育協会。夏休みに実施した短期運動教室が大好評で、秋にはボール遊びを中心とした屋外プログラムを行うと聞き、お邪魔しました。
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[Case19]成長にあわせた運動プログラムに親子一緒に楽しく取り組む
やんちゃるジム(神奈川県相模原市)/普段から体育の教師として子どもたちと対面する中で、運動神経が最も発達すると言われる“ゴールデンエイジ”期に身体を動かすことの大切さを痛感していた金川純子さん。一つの競技に特化するのではなく基本的な身体づくりに役立ち、さまざまなスポーツに出会える環境を地域につくりたいと、3人のお子さんを育てながら周囲の仲間を募って2000年に始めたのがスポーツクラブ「やんちゃるジム」でした。
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[Case17]タグラグビーを通じて、スポーツの面白さを子どもたちに伝播
IWAKIユニバース(福島県いわき市)/地域の子どもたちの運動不足解消を目的に始まったタグラグビー教室がきっかけとなり、運動が苦手でも成功体験を積めるタグラグビーを通じてスポーツの楽しさを普及しようと設立された「IWAKIユニバース」。たくさんの子どもたちにタグラグビーを指導する上での心得、魅力、可能性などを伺いました。
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[Case15]特性にあわせた支援で成功体験を重ね、人との関わりと運動の喜びを知る
いわて高機能広汎性発達障害の人を支援する会 「エブリの会」(岩手県盛岡市)/高機能広汎性発達障害児を対象に休日活動の充実に努める任意団体「いわて高機能広汎性発達障害の人を支援する会(エブリの会)」では、個人の特性にあわせたポジションを与えてプレーでき、成功体験を積み重ねられるとタグラグビーに注目し、活動の主軸に据えて取り組んでいます。
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[Case14]他種目競技を体感する機会創出の一環として、馴染みの薄いタグラグビーをあえて採用
NPO法人総合型りくぜんたかた(岩手県陸前高田市)/東日本大震災以降、身体を動かす機会が激減。「震災による苦境を乗り越え、子どもから大人までがスポーツを通して、自分らしく元気な生活を送れる環境を、より良い地域を創りたい」という有志の強い想いから陸前高田市初の総合型地域スポーツクラブとして3年前に誕生した「特定非営利活動法人総合型りくぜんたかた」さん。隣の市の支援学校の授業サポートでタグラグビー教室を開催すると聞きお邪魔しました。
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[Case13]経験や体力の差が出にくいタグラグビーに着目し、成功体験を積み重ね自信を取り戻すきっかけに
社会福祉法人天王谷学園(兵庫県神戸市北区)/さまざまな事情で保護者のもとを離れて生活せざるを得ない子どもたちが暮らす天王谷学園。競技歴や体力、技術力の差が出にくく、接触プレーがなく安心して行なえるスポーツとしてタグラグビーに着眼。指導者自身がラグビー経験を有し、ラグビーを通じて得た数々のものを子どもたちにも体験させたいと取り組む様子をご紹介します。
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[Case11]誰もが楽しめるタグラグビーを入口に、ラグビー文化のすそ野拡大をめざす
NPO法人ゆめフルたけとよスポーツクラブ「武豊ラグビースクール」(愛知県知多郡武豊町)/地域の小・中学生を対象に、代表である氏家拓也さんご自身が、ラグビー仲間とともに2013年春に立ち上げた「武豊ラグビースクール」。地元の高校がかつてのラグビー強豪校である地域性も手伝って、2019年のワールドカップに向け町内にラグビー機運が高まりつつある中、2014年からは総合型地域スポーツクラブ「ゆめフルたけとよスポーツクラブ」のプログラムのひとつとして地域に根ざしたスクールとして再出発しました。
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[Case10]ラグビーに必須のチームワークで、物事をやり遂げる達成感を子どもたちに
西郷小学校(静岡県掛川市)/タグラグビーが徐々に普及し始めている一方で、指導方法・経験はいまだ課題が多いという指導者の声を受け、当財団では本年度よりヤマハ発動機(株)スポーツ推進グループと連携して、近隣市町の小学校を対象に指導サポート付きのタグラグビー教材の提供を開始しました。
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[Case7]タグラグビーで投球動作の改善と俊敏性、ボディコンタクトを恐れぬ心の強さを獲得
盛岡市ハンドボールスポーツ少年団リトルハンド(岩手県盛岡市)/色々な種類のボールを使ったアップ運動など、従来から豊富な練習メニューで楽しみながら、心身ともに健全な発達を目指した指導を行っている盛岡市のハンドボールスポーツ少年団リトルハンド。震災後に増えた低学年の入団者たちに、正しい投球動作を身につけるツールとしてタグラグビーに着眼したその理由は…。
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[Case6]色々な種目を経験させたいとの想いから、新たな球技“タグラグビー”に挑戦
学校法人徳風学園 早苗幼稚園スポーツ教室(京都府八幡市)/身体を思いきり動かしてのびのび遊べる環境づくりを心掛けている学校法人徳風学園早苗幼稚園では、園児や近所の小学生を対象にスポーツ教室を開催。体力向上はもちろん、発想力、想像力、工夫する力を育むカリキュラムの一つとして、未知の領域ながらタグラグビーの採用に踏み切りました。
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[Case3]子どもたちの可能性を広げる、新しい取り組みとしてラグビーに挑戦
みのり幼稚園(茨城県つくば市)/「色々な体験が子どもの能力を開花させる」と、体力と感性を養うカリキュラムを多岐に行っているみのり幼稚園。「他と違うことに取り組みたい。ラグビーボール自体、面白そう」とラグビーの導入に挑戦。従来からの多彩なカリキュラムとの相乗効果で、体力全般の向上はもちろん、他者の痛みが分かるやさしさと逃げない強さを手に入れたそうです。
サッカー球
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[Case22]サッカー×片足スキーで、冬の体育をみんなで楽しもう
小千谷市立千田小学校(新潟県小千谷市)/雪国の体育の授業では、スキーをする子どもたちを良く目にします。そんな中、「サッカーなら得意」という児童の声をヒントに、「まずは、みんなが楽しんで運動できる」ようになるために、千田小学校では、スキーの練習にサッカーを取り入れた授業に取り組んでいます。
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[Case18]手入れの行き届いた全面芝生の園庭で、裸足で思い切り走り回り心も身体も元気よく!
神戸市立道場幼稚園(兵庫県神戸市北区)/保護者や地域の方々の協力を得て1978年に園庭全面芝生となった神戸市立道場幼稚園では、裸足になって園庭を走ったり、転がったり、毎日子どもたちが元気いっぱいに身体を動かして遊んでいます。長年小学校で教鞭をとって来たキャリアから、幼児期こそ運動を軸としたさまざまな経験や人とのつながりが先々の成長に欠かせないと語る、園長先生に話を伺いました。
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[Case16]外遊びを中心にさまざまな経験を通じて、明るくたくましい子に育ってほしい
社会福祉法人敬和会 金山保育園(福島県いわき市)/心身ともに子どもたちの可能性を広げるため、遊びや自然とのふれあい、音楽、造形などのさまざまな活動を取り入れている金山保育園。震災の影響などで低下した子どもたちの体力をなんとか取り戻したいと、3年前からはテニス教室もスタート。楽しく身体を動かすアイテムの一つとしてサッカーボールでの遊びに取り組んでいます。
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[Case12]丈夫な身体づくりのため、多種多彩な外遊びの時間を大切に
社会福祉法人愛育会 西方保育園(静岡県菊川市)/夏はプール遊びに冬はマラソン。鉄棒や登り棒、竹馬などの遊びに近隣の山の探検などなど。豊かな自然に恵まれた地域特性を活かしながら、天気がよければ外に出て運動遊びを行なっているという西方保育園の子どもたち。身体を動かす遊びのひとつとして、サッカーボールが自由に活用されている様子をうかがいました。
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[Case9]仲間と楽しむサッカー文化を醸成し、しなやかな心とたくましい身体を育む
学校法人東明幼稚園(福島県会津若松市)/サッカーが大好きな先生が、サッカー好き園児を育成し、その子どもたちの楽しい笑顔がサッカー好きな輪を広げ、気づけば幼稚園内に「サッカー文化」が根付いている学校法人東明幼稚園。園の方針を凝縮したというサッカーの指導内容や、多くの園児にサッカーが受け入れられている秘訣は何なのか訪ねました。
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[Case8]サッカーボールに触れ・転がし・運ぶ……多彩な用途が体を動かすきっかけに
青空court(体動かし隊!)(神奈川県横浜市)/子どもが安心して伸び伸び遊べる環境を整えながら、さまざまな運動を通して子どもの可能性を広げる取り組みとして開催されている出張運動教室「青空court(体動かし隊!)」。年齢もレベルも人数も競技種目も多様な対象に対し、サッカーボールをどのように有効活用いただいているのか、訪ねました。
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[Case5]陸上教室にサッカーボールを取り入れて単調な練習にメリハリと楽しさを
フォー遊クラブ(京都府長岡京市)/京都府長岡京市にある総合型地域文化・スポーツクラブ「フォー遊クラブ」では、定例のスポーツ事業のうち、小学生を対象とした陸上教室にて、サッカーボールを採用。闘争心や瞬発力の鍛錬に、またウォームアップや中休みの遊びに活用していました。
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[Case4]寒くても屋外で楽しく身体を動かし、強く安定した心身を育む
久留米信愛女学院中学校(福岡県久留米市)/礼節を重んじ、国際社会で活躍する女性の育成を目指す久留米信愛女学院中学校。年頃の生徒たちにとって冬場の屋外での体育は敬遠されがち。サッカーボールの提供をきっかけにグラウンドを使った体育の授業が充実し、寒くても屋外で身体を動かすことで心の安定を促し、自ら考え行動する自主の精神の育成に一役買っているようです。