チャレンジの軌跡

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2017年4月24日

スポーツチャレンジ助成 西島壮氏(第4期生)の研究論文が「Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol」に原著論文として掲載されました

スポーツチャレンジ研究助成第4期生西島壮氏が取り組まれた研究、「Negative rebound in hippocampal neurogenesis following exercise cessation」が「Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol」に原著論文として掲載されました。


掲載誌名Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol
題名Negative rebound in hippocampal neurogenesis following exercise cessation
著者Takeshi Nishijima, Yoshika Kamidozono, Atsushi Ishiizumi, Seiichiro Amemiya, and Ichiro Kita
原著論文タイトル(和訳)

運動中断は海馬神経新生の負のリバウンドを引き起こす

英文抄録の要約(和訳)

運動が脳機能を高めることは広く知られているが、運動中断が脳機能に及ぼす影響はほとんど知られていない。そこで本研究は、海馬における神経新生を指標とし、運動中断後の神経新生の経時的変化を検討した。雄性C57BL/6マウスを対照群と運動中断群に分け、運動中断群は4週齢からの8週間、回転ホイールの付いた自発運動ケージで飼育し、その後に通常飼育ケージに移すことで運動を中断させた。海馬の幼若神経細胞(ダブルコルチン(DCX)陽性神経細胞の密度は運動により増加したものの、運動中断後は徐々に減少し、運動中断から5週目以降は対照群よりも有意に低下した(負のリバウンド)。運動中断による血中コルチコステロン濃度の増加は認められず、運動中断は慢性ストレスをひき起こしてはいなかった。興味深いことに、運動中断により飼育ケージ内における自発活動性が低下し、その減少量とDCX陽性神経細胞密度との間に有意な正の相関が認められた。これは、運動中断は自発活動性(身体活動量)を減少させ、それにより神経新生が阻害された可能性が示唆された。運動中断後に強制トレッドミル走運動を課しても、神経新生の負のリバウンドを防ぐことはできなかった。本研究は、運動中断(あるいは身体活動量の減少)は海馬の神経機能を低下させる要因であり、これによってストレス性精神疾患への脆弱性が高まる可能性が示唆された。


西島壮氏(第4期生)の詳しいプロフィールを見る



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