当財団について

スポーツは、人々に大きな感動や楽しみ、そして活力をもたらす世界共通の文化であると同時に、人格の形成や体力の向上、また地域の活性化や経済にもかかわる現代社会に欠かすことのできない存在です。明るく豊かで活力に満ちたより良い社会を形成するためには、スポーツを「する」、「見る」、「支える(育てる)」ということを、国民生活の中に、さらに広く深く根づかせる必要があるでしょう。

わが国のスポーツ界も近年、選手や指導者はもちろん、関係機関や各種団体の皆様のたゆまぬ努力に支えられながら、国際大会の舞台で大きな成果を挙げるとともに、国内外で活躍する選手・チームは憧れの対象として、国民の、とりわけ青少年の心身の成長に大きな影響を与えるようになりました。しかしながら一方では、社会背景や生活の変化に起因して、青少年にかかわるさまざまな課題が浮かび上がっているのも事実です。国が行なう体力・運動能力の調査では、課題の青少年年代の基礎体力はなかなか向上せず、また、心の教育においても社会全体で取り組まなければならない重要な問題としてクローズアップされています。

公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団は、欧米で生まれたモータースポーツやマリンスポーツ文化の普及と安全教育に注力し、加えて、世界的なスポーツであるサッカーやラグビーにおいて豊富な普及・振興活動の実績を持つヤマハ発動機株式会社の創立50周年記念事業の一つとして設立しました。会社創立以来、YAMAHAブランドを育てながら、新たな感動と豊かな生活を実現する製品やサービスを世界の人々にお届けするため、自ら市場を開拓するとともに、さまざまな需要創造を行なってきたヤマハ発動機には、伝統的に「チャレンジスピリットを尊ぶ風土」が根づいています。ヤマハ発動機スポーツ振興財団は、この精神性を受け継ぎながら、「スポーツを通じて世界に羽ばたく逞しい人材を育成し、スポーツ振興および社会活性に貢献する」ことをめざして各種事業活動を展開しています。

当財団の事業活動は、①スポーツチャレンジ助成事業、②スポーツ振興支援事業、③スポーツ文化・啓発事業を柱としていますが、それらに共通するのは「チャレンジスピリットの喚起・醸成」という願いです。挑戦する精神の尊さを、あらためてスポーツにかかわる人々に、また社会にメッセージすることを主眼に置いています。こうした活動の中から、自己の夢・目標に向かって精一杯のチャレンジを行ない、目標達成という成果を残すとともに、そのプロセスから逞しさを身につけたアスリートや指導者、トレーナー、審判、研究者といったさまざまな人材が生まれ始めています。また、スポーツ振興支援を目的に当財団が運営するジュニア世代向けのヨットスクールでも、青少年の心身育成を目的とした野外カリキュラム等が成果を挙げ、こうした活動を実例として社会に発信するなど新たな取り組みも始まっています。

夢を持ち、目標を立て、知恵と努力によって困難に挑む心=チャレンジスピリットは、誰もが心の中に抱いている精神です。スポーツの振興を通じ、将来を担う若い世代が夢を持てる社会を目指すとともに、青少年の心に秘められたチャレンジスピリットを喚起して、逞しい精神と肉体を持つ社会にとって有用な人材の育成に努めてまいります。

当財団の活動にご理解、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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