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もう一度プロの世界へ。大学経由の再チャレンジ


岡本 達也

氏名 岡本 達也
競技名 サッカー/選手

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もう一度プロの世界へ。大学経由の再チャレンジ
~大学リーグで未来を切り拓く、世界を目指すストライカー~

「大学進学という選択が、もう一度プロの舞台に立つという目標のために本当に正しかったのか、いまの段階では分かりません。ただ、志を持ってこの道に進んだからには、その判断が正しかったことを僕は証明したい。応援してくれる家族やお世話になった方々のためにも、毎日を精一杯送っています」

順天堂大学蹴球部に籍を置く岡本達也さんは、昨年までの2年間、サッカーJ1ジュビロ磐田に所属した元プロ選手。少年時代をジュビロサッカースクールで過ごし、ジュビロ磐田ユースを経てプロ契約を結んだ岡本さんは、当時、その闘志あふれるプレースタイルから“中山(雅史)二世”と期待をされる逸材だった。しかし、プロとして過ごした2年間、トップチームでのリーグ戦出場は叶わず、昨年末、クラブから契約延長意思のないことを伝えられた。

「素晴らしい環境の中で、素晴らしい選手に囲まれて過ごしたプロでの2年間は、自分の中で“何が足りないのか”を自問する毎日でした。たとえば、スピード。もともとスピードには自信があったのですが、サッカーの試合中に求められるのは長くても20m程度の距離です。その20m走で僕のタイムは3秒03、対してジュビロ所属選手の平均は2秒96でした。

一方で瞬発力のために必要な筋肉の量を調べると、僕はプロ選手の平均値を超えていることがわかりました。つまり僕の場合、十分な筋力を使うための出力に課題があったのです。こういうふうに、プロでの2年間は自分の課題を洗い出す日々でした」

退団が決まった岡本さんには、いくつかの選択肢があった。下部リーグに所属するチームへの移籍、大学進学、そして引退して第二の人生のスタート。実際、ジュビロ磐田ユースから同期で入団した選手の何人かは、プロにこだわってJ2クラブへと移籍した。もちろん岡本さんにも誘いの声がかかったが、最終的には一般入試による大学受験を選択した。

「これまでの人生の中で、あれほど必死に勉強したことはなかった」と笑う岡本さんは、無事、スポーツ健康科学部スポーツ科学科に合格。新入生として迎えた春季関東大学リーグでは全試合に出場して5得点を挙げ、順大を7位に押し上げた。1年生ながらピッチで大声を出し、チームメイトを鼓舞する岡本さんは、すでにチームの中心選手となっている。

9月1日に行われた千葉県サッカー選手権の決勝戦。岡本さんの2ゴールでJFL所属のジェフユナイテッド市原・千葉リザーブスに逆転勝ちした順天堂大学は、千葉県代表として4年ぶりの天皇杯出場を決めた。

「天皇杯では、ジュビロと対戦するまで勝ち進みたい。僕を育ててくれたジュビロの選手やフロントの方たち、そしてサポーターの皆さんやユース時代に指導していただいた内山監督にも成長している姿を見て欲しいんです。頑張ります!」