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苦難のシーズンに立ち向かう「折れない心」


岡本 達也

氏名 岡本 達也
競技名 サッカー/選手

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苦難のシーズンに立ち向かう「折れない心」
~2年目に迎えたチームの不調と相次ぐ怪我~

「4年後にもう一度プロとしてJリーグに挑戦する」――。

そう決意して順天堂大学に進学した岡本さん。1年目の昨シーズンはリーグ戦での活躍、そして古巣・ジュビロ磐田と対戦した天皇杯4回戦でのゴールなど、その成長を周囲に強く印象づけました。

「何より試合に出られなかったプロ時代に較べて、課題を持ったトレーニング~試合~VTRでの検証~新たな課題の発見と修正というように、自分を高めるための1週間のサイクルができたことがとても良かった。進学という選択に間違いはなかったと、今なら自信を持って言うことができます」と1年目の活動を総括しました。

そして迎えた2年目のシーズン。目標をより明確にするため、岡本さんは「関東大学リーグで得点王になる」と自らに言い聞かせて新たな取り組みをスタートさせました。その一つがペナルティエリア外からのミドル、ロングレンジのシュートです。岡本さんの持ち味は、ゴール前で見せる確かな技術と判断力に裏付けられた精度の高いフィニッシュですが、実際のゲームでは、ペナルティエリアでボールを受けられるシーンは数えるほどしかありません。「そういう状況の中でもゴール数を増やすためには、外からのシュートが不可欠。ですから、これまで続けてきたプライオメトリックトレーニングに加えて、今シーズンは長い距離からのシュート練習を意識して行っています」

しかし、躍進を誓った2年目は、岡本さんにとって苦しいシーズンになっています。足首や三角靭帯を相次いで故障し、前期リーグ13試合で得点はわずかに1点。所属する順大も最下位に沈み、浮上の糸口つかめずにいます。

中盤でのポゼッションで相手に圧倒されてしまうため、FWの岡本さんがサポートのために低い位置まで下がるシーンばかりが目立ち、その結果シュート数も激減。「自分が点を取れていない言いわけになってしまうので、仲間に要求することさえできなくなってしまった」と不振の前期を振り返ります。

万全の準備で後期を迎えるための夏合宿で靭帯を痛め、「焦らないのは無理」と正直な気持ちを吐露しますが、現在は「まず怪我をしっかり治して、挽回するのはそれからです」とはやる気持ちを抑えています。

「振り返ると、うまくいかないことを自分だけで解決しようとしていた気がします。でも、それだけではダメ。仲間を信頼できるように、また仲間から信頼をしてもらえるように、普段からもっと勇気を持って意見をぶつけ合っていこうと今は考えています」

チームリーダーとして、またエースストライカーとして大きな壁に当たっている岡本さん。しかし、怪我の治療やリハビリと戦いながら過ごしたこの夏も、持ち前の折れない心で信念とする「毎日を大切に生きる」を続けています。苦難のシーズンは、中心選手としての背番号13をひとまわり大きくしているのかもしれません。