| 日時 | 2025年12月17日(水)8:25〜9:00 |
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| 受賞者 | 有水 翔汰朗(ありみず しょうたろう)さん |
| 作品名 | 水路のガサガサ |
| 贈呈者 | 公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団(YMFS)常務理事 河邊 幸司 |
2025年12月17日(水)、環境大臣賞を受賞した有水翔汰朗さんの表彰式を本人が通う小学校のリモート全校朝礼で行い、当財団の常務理事 河邊幸司より表彰状を贈呈しました。
その表彰式では、500名を超えるという児童たちが画面を通じて、またお母様の慶子さんも見守る中、賞状を受けとった翔汰朗さん。環境大臣賞の受賞を知らせた担任の森田幸先生が、「賞のことを伝えた時は、爆発的な表現はなかったんですけど、淡々としながらも嬉しさが伝わってくるような、“えっ! それってすごいやつ?”という表情が印象的でした」と当時の様子を教えてくれましたが、今回の表彰式での翔汰朗さんは、受賞の喜びとともに、自信に満ち溢れた表情を見せてくれました。
さて、翔汰朗さんは、数々のピアノコンクールに出場し、「詩」でも表彰されるなど、先生たちも「実に多才」と表する小学生です。そして極め付けは、自宅では多い時で100種類、1,000を超える、「昆虫や蛇・トカゲなどの爬虫類、さらにミーアキャット、猫、モモンガ、ネズミなどの哺乳類までさまざまな生き物を飼育しています」と翔汰朗さん。その中には絶滅に瀕している生き物を飼育し、その生態とともに生き物たちの成長の様子を自由研究としてまとめるなど研究活動にも心血を注いでいます。
今回の作品「水路のガサガサ」については、「ピアノをずっとやっていて、旅行とかも何も行けなかったので、夏休みの思い出になるように出かけました」とは慶子さんですが、この研究活動の一環であり、「(描いた生き物は)実際に全部いました! 小さいすっぽん、ドジョウ、エビ、メダカ、トンボ、カマキリ… 全部捕まえたし触れるよ!」と教えてくれると、続けて「去年は外来種がいたけど、今年になったらとても減っていて、それが実感できたのが嬉しかったです」と、この活動が翔汰朗さんの知見を増やす大きな活力となっていることがわかります。そしてこうした素晴らしい感動を伴った体験があるからこそ、素晴らしい作品が生まれたのかもしれません。
今後やってみたいことを聞くと、「やっぱりガサガサです。今度は水路じゃなくて、もっと山の中に入ってのガサガサをやってみたいな」と翔汰朗さん。「普段はピアノオンリーっていう感じですが、ピアノ以外の時はほぼ生き物を触ってる感じだし、ガサガサはほとんどライフワークみたいな感じなんですよね」と慶子さんも納得の表情を見せるのでした。
最後に作品の出来栄えについて聞くと、一番は「水のところ、色を何重にも重ねていきました。一色でもたくさんの色があって、それを細く細く描いていきました。そのほか、虫一匹で1日とかかけて描いたし」と教えてくれました。森田先生も、「翔汰朗さんは普段からいろんなことに興味を持っていて、それをとことんやるって児童、本当に素晴らしいことです」
将来の夢は、ピアニストではなく「医者」ということですが、これからの体験が翔汰朗さんの人生をどのように変えていくのか本当に楽しみです。






