第34回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」では、2022年6月27日から9月16日の期間、水辺に出かけた時に発見・体験したことや学んだことを描いた作品を募集しました。
全国各地の幼稚園、保育園、小学校、絵画教室などから、合計16,930点という多くの作品が寄せられました。(昨年18,507点)
10月11日、12日に開催した1次審査会では329点が選ばれ、さらに2次審査会を通過した150点の作品からは、10月25日に開催した最終審査会において、入賞作品23点が選ばれました。
各受賞者につきましては、下記一覧をご覧ください。
入賞作品選考
日時 | 2022年10月25日(火) |
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場所 | 御茶ノ水ソラシティ(東京都千代田区) |
入賞作品は、2次審査会を通過した150点の作品の中から、「文部科学大臣賞」「国土交通大臣賞」「環境大臣賞」「農林水産大臣賞」、「特別賞」、「優秀賞」の合計23点が選ばれました。
審査員長 | |
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俳優、画家 | 国広 富之 画伯 |
審査員 | |
一般社団法人創元会 会員、公益社団法人日展 会友(1次・2次審査会) | 服部 譲司 画伯 |
一般社団法人創元会 会員、浜松美術協会 会員(1次・2次審査会) | 杉山 悦照 画伯 |
文部科学省 総合教育政策局 地域学習推進課 青少年教育室 室長補佐 | 山本 健司 様 |
国土交通省 港湾局 海洋・環境課 専門官 | 山本 陽介 様 |
環境省 水・大気環境局 水環境課 課長補佐 | 滝田 暁夫 様 |
農林水産省 水産庁 漁港漁場整備部 計画課 課長補佐 | 河野 大輔 様 |
一般社団法人日本マリン事業協会 専務理事 | 佐伯 誠治 様 |
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 理事 | 佐藤 直子 様 |
一般社団法人日本マリーナ・ビーチ協会 常任理事 | 山下 雅人 様 |
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会 事務局 事業部長 | 岡田 正文 様 |
独立行政法人国立青少年教育振興機構 理事長 | 古川 和 様 |
一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会 理事長 | 髙栁 節夫 様 |
ヤマハ発動機株式会社 人事総務本部 渉外部 部長 | 黒田 久次 様 |
東京海洋大学 学術研究院 教授、当財団 理事 | 千足 耕一 様 |
公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団 理事長 | 木村 隆昭 |
総評
10年近く審査をしてきましたが、改めてレベルが上がっている印象です。またこのコンテストは実体験を描くということから、子どもたちが体験を通じて何を感じたかが重要であり、子どもたちが作品について書いたコメントを読み込みながら選考しました。その中で、海上自衛隊の艦船を描いた作品でしたが、水彩画として素晴らしいのと同時に、“海上自衛隊が日本の海を守っている”というコメントがあるなど、水辺のことやレジャーなどについて、子どもながらにいろいろと感じ、また考えながら描いているということに驚きました。
一方で子どもたちの中でも、パソコンやスマートフォン、タブレットが当たり前になり、絵画もそれで描かれることが多くなっています。それは創作が身近になる反面、子どもたちが、絵の具や筆を使って絵を描ことが少なくなることも意味します。このコンテストは、水辺や自然、生きものに親しむ機会を生み出していますが、これからは子どもたちが絵の具と筆を使って作品を作っていく機会としての役割も担っていくこととなり、ますます、存在価値が高まっていくことと思います。