全国児童 水辺の風景画コンテスト

自然との触れ合いを促す体験型の絵画コンテスト
 表彰式

第34回 農林水産大臣賞

第34回 農林水産大臣賞
左から、担任の浜田淳平先生、YMFSの河邊幸司常務理事、吉田七海さん、お母様の吉田佳那さん、弟の吉田一太さん、石田輝昭校長
日時2022年12月7日(水)14:30〜15:00
場所岡垣町立海老津小学校 校長室
受賞者吉田 七海(よしだ ななみ)さん
福岡県 岡垣町立海老津小学校 3年生(9歳)
作品名「やながわくも手あみりょうたいけん」
贈呈者公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団(YMFS)常務理事 河邊 幸司
第34回 農林水産大臣賞

2022年12月7日(水)、福岡県の岡垣町立海老津小学校にて、農林水産大臣賞を受賞した吉田七海さんの表彰式を執り行い、当財団の常務理事である河邊幸司より表彰状を贈呈しました。

受賞を最初に七海さんに伝えたのは担任である浜田淳平先生。クラスのみんなからも大きな祝福を受けたそうですが、その賞が大臣賞であったことを知ったのはご自宅に帰ってから。「WEBサイトでどんな賞かを調べた私が声を出して驚いた様子を見て大きな賞であることが伝わったのだと思います」とお母様の佳那さん。七海さんも「びっくりしたけど、がんばって描いた絵で賞をとれてうれしかったです」とその時の感想を話してくれました。

この作品は、福岡県柳川市のムツゴロウランドで体験した「くもで網漁体験」を描いたもの。「綱を引っ張るのがとても大変だったけど、魚、エイ、イカ、そしてエビはびっくりするくらいたくさんとれました」とその時の様子を明確に記憶しているように、良き思い出が良い創作へとつながったようです。

お母様も浜田先生も、「普段は、たくさんおしゃべりして、笑顔を見せてくれる元気な子」と言うように、近くの波津海水浴場で遊んだり、釣りをしたり、アスレチックなど、外で体を動かすことが好きだそうですが、「もともと私も主人も外で活動的に過ごすことが大好きです。そのため家族で出かける時には、くもで網漁のように、そこでしかできない体験を家族みんなでするようにしています」とお母様が教えてくれました。家族で楽しむことが、良き体験、思い出、そして外遊びの日常化につながっているのかもしれません。

こうした一方で小さい頃から絵を描くことも好きだったという七海さん。作品は、一日30分間を2週間続けて描いた力作ですが、審査員から「漁具である網が大変丁寧に描かれている」というコメントがあったように、「お母さんが撮ってくれた写真を見ながら下書きをしてペンで仕上げました。とても大変でしたがよく描けました」と、作品について話してくれました。

七海さんは「小さい子が好きで、ピアノを習っている」ということから、将来は保育園や幼稚園の先生になりたい」そうです。お母様は「豊かな感性を持つ人になってほしい」と話していますが、これからもたくさんの体験と創作を通じて感性を磨きながら、目標を達成してくれることでしょう。

第34回 農林水産大臣賞
第33回では秀作、今回は大臣賞を受賞。絵画教室に通っていませんが「幼稚園や小学校で絵を描く機会をたくさん作ってくださったおかげで絵が好きになった」とお母様
第34回 農林水産大臣賞
「くもで網漁体験でとれた魚やエビはみんなで食べました。とてもおいしかった」と七海さん。よく行くという釣りで釣った魚も食べているそうで、自然体験を通じて命の大切さも学んでいます
第34回 農林水産大臣賞
プレゼントも100色の色鉛筆やプロが使うペンを頼んだりするくらい絵を描くことが好きなようですが、副賞の画材セットを使って、さらなる作品を描いてくることでしょう
第34回 農林水産大臣賞
表彰式では岡垣町から取材や記念撮影をしていただいており、今後、七海さんの素晴らしい体験と作品が広く共有されることが期待されます