
日時 | 2022年12月13日(火)13:30〜14:00 |
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場所 | 学校法人つばさ学園 つばさ幼稚園 ホール |
受賞者 | 村井 里帆(むらい りほ)さん 愛知県つばさ幼稚園 年長(5歳) |
作品名 | 「あさりがゴロゴロしおひがり」 |
贈呈者 | 公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団(YMFS)常務理事 河邊 幸司 |
2022年12月13日(火)、愛知県のつばさ幼稚園にて、たくさんのお友だちを前に、国土交通大臣賞を受賞した村井里帆さんの表彰式を執り行い、当財団の常務理事 河邊幸司より表彰状を贈呈しました。
実は、前年の本コンテストにて文部科学大臣賞を受賞した里帆さん。34回続いている本コンテスト史上初となる2年連続での大臣賞受賞にお父様の裕介さんは「嘘でしょう!」ととても驚かれたそうです。「本人は出来上がった絵を前に“うまく描けたよね”なんて自画自賛していましたが(笑)、受賞のお知らせを耳にした当初、審査員の中に里帆の絵を気に入ってくださっている方がいらっしゃるのかなと思っていたところ、選考くださった方が昨年とは全然違うと伺って、本当にびっくりしました」とお母様の和歌子さん。里帆さん自身も「とてもうれしい」とはにかみながら受賞の喜びを話してくださいました。
今回の作品は、今年の初夏に知多半島の南部・美浜の海で家族そろって潮干狩りしたことをテーマにしています。どんなことをしてどんな風に感じ、何が印象に残っているのかなど、日頃通っている絵画教室「だれでもアーティストクラブ」の横田春美先生とたくさんおしゃべりし思い出しながら、描き上げたと言います。
「里帆さんの観察力はとっても鋭いんですよ。図鑑を参考にしながらですが、貝の模様や色を丁寧に描き込んだり、波が打ち寄せる細かい動きを筆づかいで表現したり。さらに、この作品の中央に、すらっとした人物が登場していますが、洒落たワンピースにミュールを履いている様子から、顔が描かれていなくてもお母様だとすぐに分かりますからね。本当に良く見ていると思います」と横田先生。
作成過程について里帆さんは、「砂をひと粒ひと粒、色を変えて描き込むのが大変だったけど、貝を描くのは楽しかった」と話してくれました。もともとは幼稚園で絵の具を使って描いた経験がきっかけで、絵を描く楽しさに夢中になり、昨年から絵画教室に通い出したそうです。
「集中している時は、高校生のお兄さんお姉さんたちに混ざって静かに描いています」(横田先生)が、描き終わると絵画教室の庭で虫を捕まえたり、草花を摘んだり、野菜をもいだり、「常に飛んだり走ったり、とにかく体を動かしていることが好き」(和歌子さん)な里帆さん。「園では、天真爛漫で時折ユーモアもあって元気いっぱい。地元・半田市出身の児童文学作家・新美南吉作品の『ごんぎつね』に登場する川が、園の近くを流れているなど、豊かな自然環境も情操を育むのに一役買っているかもしれませんね」とは、里帆さんが通うつばさ幼稚園の山田晶美園長。
今回の作品には、潮干狩りとは別に出かけた水族館で目にしたチンアナゴも描き込まれていていますが、普段から海や動物園などさまざまなところへ出かけ、自然と触れ合うようにしている村井さんご家族。「大きくなったらサッカー選手になりたい」と目を輝かせる里帆さんには、残り2大臣賞獲得にも挑戦して欲しいですね。