全国児童 水辺の風景画コンテスト

自然との触れ合いを促す体験型の絵画コンテスト
 表彰式

第34回 環境大臣賞

第35回 環境大臣賞
左から、コンテストへの応募担当の先生・池田 美希先生、石村 和彦校長、担任の笹本 匠先生、大谷 奈千桂さん、お母様の大谷 伸子さん、お父様の大谷 貴利さん、YMFS河邊 幸司常務理事
日時2022年12月9日(金)15:50〜16:20
場所和泉市立国府小学校 校長室
受賞者大谷 奈千桂(おおたに なちか)さん
大阪府 和泉市立国府小学校 4年生(9歳)
作品名「梅花藻みたよ!」
贈呈者公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団(YMFS)常務理事 河邊 幸司
第35回 環境大臣賞

2022年12月9日(金)、大阪府の和泉市立国府小学校の校長室にて、校長先生をはじめ担任の先生にご両親が見守る中、環境大臣賞を受賞した大谷奈千桂さんの表彰式を執り行い、当財団の常務理事 河邊幸司より表彰状を贈呈しました。

「去年もこのコンテストに応募し、佳作だったから、大臣賞なんて一番大きい賞を取れるなんて全然思っていませんでした。なので担任の先生から受賞のお知らせを聞いて本当にびっくりしました」と受賞の喜びを話してくれた大谷奈千桂さん。絵を描くことが大好きで、これまでにもコンテストにていくつか賞をいただいた経験はあるものの、大臣賞という大きな賞は初めてだそうです。お父様の貴利さんも「とにかく驚きました。すぐにネットで検索してみたところ、2022年度のコンテスト結果の冒頭に4つの大臣賞の中でも奈千桂の絵が使われていて」と、とても嬉しそうです。
一方「昭和の時代から教壇に立ち、子どもたちの絵画をわんさか目にしてきましたが、こんなに素晴らしい作品はありませんでした。傑出しています。ジョン・エヴァレット・ミレイの『オフィーリア』を想起したほどです」と石村和彦校長。そんな校長先生の話を聞いてお母様の伸子さんも「そんなふうに評価していただけて本当に嬉しいです。良かった」と目を細めます。

今回の作品は、少し前に家族で滋賀・米原に梅花藻を見に出かけた時のことを思い出しながら描いたもの。梅花藻は、伸子さんが大好きなお花。そこで、「大変だったけど、水中でゆらりゆらり揺れるその小さい白い花を、クレパスと絵の具と鉛筆とを使い分けて、たくさん描いた」そうです。作品を仕上げる中で一番難しかったところは、「反対岸にいた人たち」と奈千桂さんは言いますが、小さい頃から絵を描くことが大好きで、女の子やオリジナルのキャラクターなど、日頃から人物をよくモチーフにしていることもあって、とても生き生きと描写されています。
絵画教室には通っていないものの、お祖母様が絵の先生で、今回の作品を仕上げる際にも色々とアドバイスをくださったと言います。また、水面から空までも取り入れた構図は、伸子さんとの会話から着想を得たそうです。
「水辺の風景と言うと海が多いと思いますが、そんな中、川辺の絵を描いた着眼点もなかなかですよね」と誇らしそうな貴利さん。
休み時間には鬼ごっこをするなど、体を動かすことも得意な奈千桂さんですが、クラスの中でも絵が上手で、「図工の授業でも、絵の具の調合や混ぜる水の加減、さらに筆使いが本当に絶妙なんです」と担任の笹本匠先生も絶賛です。

「印象に残れば、こうして絵に残してくれると思いますので、親と一緒に出かけてくれるうちは、自然の中で体を使って遊べるところにどんどん連れ出したいですね」と奈千桂さんのこれからに期待を寄せるご両親。「大きくなったら、お店を建てたい」と大きな夢を持っている奈千桂さんは、これからもずっと絵は続けたいと力強く話してくれました。

第35回 環境大臣賞
大きな大臣賞の賞状を手に誇らしそう
第35回 環境大臣賞
梅花藻の白い花をたくさん描き込んだ時のことを説明してくれた奈千桂さん
第35回 環境大臣賞
自分のことのように嬉しそうに奈千桂さんを祝福する石村校長
第35回 環境大臣賞
表彰式に駆けつけたご両親とともに