| 日時 | 2025年12月15日(月)12:10〜12:30 |
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| 受賞者 | 青松 楽(あおまつ がく)さん |
| 作品名 | 干潮、満潮の生きものに出あったよ |
| 贈呈者 | 公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団(YMFS)常務理事 河邊 幸司 |
2025年12月15日(月)、文部科学大臣賞を受賞した青松楽さんの表彰式を行い、当財団の常務理事・河邊幸司から表彰状を贈呈しました。
実は楽さん、昨年は「里山でみつけたオオミズアオ」という作品で環境大臣賞を受賞しており、今年で2年連続の最優秀賞の受賞となります。「もらえないと思い込んでいたので、お電話いただいて飛び上がってしまって。楽もなんかちょっと照れくせそうに“おー!”みたいな。なんか感動して、ちょっとお祝いしたよね」とはお母様の青松寛子さん。楽さんも「びっくりした!」と当時を思い出してくれました。
今回の作品は昨年の里山から一転、海へとフィールドが変化。干潮から満潮になるまでじっくり観察したそうで、その思い出がとても楽しかったのか、楽さんの話したい気持ちが溢れ出て、自ら今回の体験について教えてくれました。
「水辺の岩場ではじめてシュノーケリングをしました。楽しかったし、水が思ったよりもあたたかく、しょっぱくて、潜ると水が茶色で、その時の思い出を描きました。カニとか魚だったりが満潮の時の方が泳ぎやすいからずっと見てたかったけど、管理人さんにもう危ないからダメだよって止められました」と饒舌な楽さん。作品に描かれている楽さんが海の中で躍動する姿が、そのお話からも伝わってきました。
さらに楽さんの話はつきません。続いて、「これがボラで、こっちがホンヤドカリ。このナメクジみたいなやつがアメフラシで、これがマハゼとアカクラゲ」と、それぞれにちょっとした解説をつけながら、海で見つけた生き物たちのことを語ってくれるのです。なかでも、マハゼやホンヤドカリを見つけた時は、図鑑で見ていたものがその目に前に現れて、「嬉しくて、感動した!」とケラケラと笑います。
このように、とにかく生き物が大好きな楽さん、昨年描いたオオミズアオは、自宅で幼虫から育てて孵化させたということですが、「自然に関わるものの不思議に出会って感動したら、とことんそれを調べて、見にいって、触って、時には自宅で飼育していっぱい絵を描いて… ふと気がつくと次の生き物に興味を持つ。それをずっと繰り返しているんです。これまでにはバクテリオファージ(ウイルス)、フライングシード(飛ぶ種)、苔や粘菌もありました」と寛子さん。
こうした興味を持った生き物に見て触れるために必要な身体を動かすことも、「大好きです!」という楽さんが今、興味を持っているのが作品にも描かれていたクラゲです。なかでも、「僕が大好きなのがユウレイクラゲ。いつかポリプから飼育してみたいし、研究してみたい!」と意気込みます。
きっとこれからも、山を歩き、海を泳ぎ、さまざまな場所を探検し、全身を使って多くの生き物に出会っていくことが想像されます。まさに着々とたくましさを身につける楽さんでした。






