第14回YMFSスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティングの締めくくりとして、YMFSスポーツチャレンジ助成第14期生の修了式を開催しました。第14期生を代表して、体験助成の地頭所光さんと研究助成の一瀬星空さんに木村隆昭理事長から修了証が授与されました。
修了式挨拶|木村隆昭理事長
YMFSスポーツチャレンジ助成 第14期生の皆さん、一年間にわたる精一杯のチャレンジ、お疲れ様でした。皆さんの成果報告を一つひとつ心で受け止め、そのプロセスと、その成果に、あらためて敬意を表します。
思えば、皆さんを新たなチャレンジャーとして迎える予定だった昨年のスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティングは、コロナ禍の影響で中止となり、また中間報告会もリモートでの開催になるなど、直接会って激励する機会をつくることができませんでした。それが本当に心残りです。
アスリートの皆さんは、日々のトレーニングや遠征もままならず、またターゲットにしていた大会が中止になるなど、私たちの想像をはるかに超えた苦労もされたことでしょう。研究者の皆さんも同じように、何度も何度も研究計画の見直しを余儀なくされたはずです。そうした環境にありながら、その困難に立ち向かい、モチベーションを切らすことなく情熱と創意工夫でこの難しい一年を走り切った皆さんに、あらためて心からの拍手を贈りたいと思います。
本日の修了式を持って、皆さんはYMFSを卒業します。しかし私たちは、これからも皆さんの活躍を見つめ続けています。YMFSはOB・OGとなったチャレンジャーにも広く門戸を開いておりますので、今後のスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティングにもぜひ大きな成果を携えてご参加ください。お待ちしています。
それでは、皆さんの新たなチャレンジと、目標の達成、夢の実現に期待して、私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
講評|伊坂忠夫審査委員長
チャレンジャーの皆さんは今年、コロナ禍の影響を大きく受けて、練習や研究がままならない状況だったと思います。しかし、そうした環境の中で最大限の努力を積み重ねながら、今できることを考え、できる範囲の中で夢・目標を実現するための努力を重ねてこられたことでしょう。その努力に対して心から敬意を表します。今回は、特別賞・優秀賞ともに該当者はいませんでした。しかし、バネを蓄えた一年だったと考えていただいて、成果が出た時には、このミーティングでぜひ発表していただければと思います。感染症や地震、気候変動など、予測不可能なことがこれからも続くと思います。その時に、答えのないことに対してどのように問いを立て、そしてどのようにチャレンジしていくのか、皆さんには常にそうしたことに向き合いながら未来を開いていっていただきたいと思います。
第14期生を代表して2名のチャレンジャーが修了証を受け取った