スポーツ・チャレンジャーズ・ミーティング

対象者が一堂に集い語り・学び・考える
 2023年度(第17回)スポーツ・チャレンジャーズ・ミーティング

2024年度(第18期生)助成金贈呈式

第17回YMFSスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティングは、スポーツチャレンジ助成第18期生への贈呈式で開幕しました。木村隆昭理事長から第18期生一人ひとりに贈呈書の授与が行われた後、チャレンジャーを代表して黒山陣さん(体験)が力強い決意表明を行い、30名の新たなチャレンジがスタートしました。

2023年度(第17回)スポーツ・チャレンジャーズ・ミーティング
開会挨拶|木村隆昭理事長
開会挨拶|木村隆昭理事長

今年度は、新たに30名の皆さんをチャレンジャーとしてお迎えすることになりました。一年間、どうぞよろしくお願いします。
まず、私どもヤマハ発動機スポーツ振興財団について、簡単に紹介させていただきます。YMFSは「スポーツを通じて、夢の実現にチャレンジする人を応援する」財団です。ですから歴代の助成対象者の皆さんを、私たちは「チャレンジャー」と呼んできました。
書類審査、面接審査というプロセスの中で、伊坂審査委員長をはじめ各先生方が選考のポイントとして重視したのは、皆さんのこれまでの実績ではありません。ひと言で申し上げるなら、これからの「伸びしろ」です。その「伸びしろ」を見極めるために、一人ひとりの情熱、目標、そこに到達するまでの計画を厳しい視線で審査していただきました。
他の助成制度とはややアングルの異なるそうした視線をもって、たくさんの申請者の中から皆さんを選考させていただいたわけです。今年度も、大きな「伸びしろ」を持った、私たちをワクワクさせてくれる魅力あふれるチャレンジャーを選考できたと自負しています。
もう一つ、私たちの助成制度が大切にしているのは、人とのつながりです。たとえ競技や研究の領域は違っても、互いに学び合い、切磋し、刺激し合うことはとても大切なことです。縁あって第18期生として肩を並べた者同士、アスリートも研究者もその垣根なく積極的につながり合って、自己の成長の糧としてください。そこには日常のトレーニングや研究活動にはない、化学反応のきっかけがあるかもしれません。そしてこのスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティングは、その起点となる大切な機会です。
つながりの対象は、チャレンジャー同士だけではありません。本日もご参加いただいている審査委員の先生方は、それぞれ研ぎ澄まされた専門性を持ち、さまざまな経験を積まれてきた方々ばかりです。選考の過程では厳しく審査の目を光らせますが、助成期間は頼れるアドバイザーとして皆さんのチャレンジを後押ししてくださいます。こうした先生方との出会いも、きっと皆さんの未来にとって大きな意味を持つことになるでしょう。皆さんが抱える課題や疑問。そうしたことを臆することなくぶつけてみてください。先生方とのつながりは、皆さんのチャレンジに大切な何かを与えてくれるはずです。
今日・明日の二日間にわたって、第17期生の成果報告が行われます。自ら掲げた目標に対して果敢に挑み、その目標を見事に達成した人、惜しくも届かなかった人、成果はさまざまです。そのチャレンジの過程に耳を傾け、凝視し、自身のチャレンジと照らし合わせてみてください。それを刺激に、皆さんも一年後に大きな成果を携えてこの会場で発表してくださることを期待して、私からの激励の挨拶とさせていただきます。頑張りましょう!

決意表明|第18期生代表 黒山陣さん
決意表明|第18期生代表 黒山陣さん

この度は、2024年度YMFS スポーツチャレンジ助成、第18期生に僕達を選んでいただきありがとうございます。
僕はトライアルという競技をやっています。日本では、あまり馴染みのない競技ですが、モータースポーツでは歴史あるスポーツの一つです。僕は5歳の頃に初めてバイクに乗り、今日に至るまで多くの時間を夢の実現のために費やしてきました。その中でたくさんの喜びや、悔しさを経験してきました。
以前、競技中に負った大やけどで、3か月寝たきりになるという大怪我をしました。そんな事があっても、競技を辞めたいと思った事は一度もありません。1日も早くバイクに乗りたい。必ず強くなって復帰するんだという、強い思いを抱きながら競技に取り組んできました。そして、大怪我をした翌年、史上最年少で国際A級チャンピオンを獲得する事が出来ました。
今シーズンは、国際A級スーパークラスという全日本最高峰のクラスへ挑戦します。より高いレベルに身を置き、もっとレベルアップしてみせます。僕の目標は世界チャンピオンになることです。これから、いろいろな試練と出会い、踏ん張らないといけない事もたくさんあると思いますが、歩みをとめず、進み続けます!そして 今年は初めて世界選手権の出場も決まりました。一つでも上を目指し、夢の実現に繋げます!
僕達18期生は それぞれの最高峰へ向かいます。挑戦できる環境や、支えて下さった方々へ、感謝の心を忘れずに、自分らしく しっかりとそれぞれの目標、夢へ努力していくことをここに誓います。