- 氏名
- 川島 将人（かわしままさと）
- 助成実績
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スポーツチャレンジ研究助成(奨励)：第15期生
アスリートは骨格筋損傷の程度によってアイシングを使い分けるべきか？
本研究は、多くのスポーツ活動の中で起こってしまう筋損傷後のアイシングに関する新たな基盤形成を行うことを目指すものである。本テーマのポイントは、スポーツ現場で生じる様々な程度の筋損傷に合わせてアイシングを有効活用する方法を探索する点である。
成果報告（2022年3月）
本チャレンジでは、ケガをしたアスリートの手助けをしたいという思いから、骨格筋損傷の程度に応じた効果的なアイシングの活用法に関する基盤形成を目指してきた。本チャレンジの成果として、まず、これまでに実施した研究を国際学術誌に掲載させることができた。その内容は、肉離れのような重度の筋損傷の場合、アイシングの実施によって、筋再生が遅れてしまう可能性を示唆するものであった。そこで、本チャレンジでは、軽微な筋損傷が生じる損傷モデルを確立し、アイシングの効果検証を行った。すると、損傷が軽微な場合には、アイシングの実施によって、筋再生が早まる可能性を示唆するデータを得た。これらの知見は、アスリートだけでなく、その周りの指導者やトレーナーに是非とも共有したいと考えている。今後は、筋損傷に対するアイシングの効果の根底にあるメカニズムを詳細に探るとともに、現場への応用に向けてチャレンジし続けていきたい。