- 氏名
- 羽倉 信宏(はくらのぶひろ)
- 助成実績
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スポーツチャレンジ研究助成:第2期生
道具が身体表象に取り込まれる過程の研究
多くのスポーツ場面において、習熟した選手は道具をあたかも自分の手のように使用する。では、使い慣れた道具を手で持つ時、脳はその道具を手の延長として身体に取り込み、道具の視覚情報を、実際の手の場合と同じように処理しているのであろうか?本申請研究の目的は、手で熟練した制御ができるようになった道具の視覚情報が、実際の手位置算出の際に手の視覚情報が使われるのと同じ形で、道具を持っている手の位置算出に用いられているのかを調査することにある。テニスやゴルフといった道具を使用するスポーツを学ぶ際、「道具の動かし方」といった道具の「制御の側面」に重点が置かれた指導がなされることが多い。しかし、本申請研究によって熟達した道具が身体の感覚表象に取り込まれていることが示されれば、「道具を握る手と道具先端の位置関係」といった「感覚の側面」に重点をあてた指導も同様に重要である可能性を示唆することになり、初学者にとっての新たなトレーニング法の開発に貢献することができる。
年度別チャレンジャー一覧
助成対象者のチャレンジ概要