スポーツチャレンジ賞

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第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞 表彰式を開催しました

第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

4月22日(金)、東京都千代田区の如水会館にて、「第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞 表彰式」を開催しました。

平成27年度は、すべての障がい者の生活にスポーツを届けるため、40年にわたって幅広い取り組みに尽力した藤原進一郎氏(功労賞)と、日本代表チームのアナリスト(分析担当)として、ラグビーワールドカップ2015イングランド大会での躍進に貢献した中島正太氏(奨励賞)のお二人を選出。表彰式では当財団の木村隆昭理事長から、それぞれ表彰状とメダル、賞金(目録)、記念品を贈呈しました。

選考経緯の説明に立った浅見俊雄選考委員長は、「今回も素晴らしい候補者の推薦をいただいたが、中でも受賞されたお二人のチャレンジと功績は、まさに縁の下の力持ちとして称賛されるべきもの。こうした素晴らしい人物を選考できたことは、選考委員会としても誇らしい気持ち」と挨拶。当日は大勢の来賓や関係者が祝福に訪れ、「スポーツが社会や経済に与える影響はますます大きくなっている。また、ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックなど大きなイベントも控えている。お二人をお手本に、チャレンジスピリットが社会に広がっていくことを期待したい」と話された塩谷立氏(衆議院議員、当財団 評議員)をはじめ、川田耕二氏(スポーツ庁 健康スポーツ課 課長補佐)や、中森邦男氏(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 強化部長、日本パラリンピック委員会 事務局長)、坂本典幸氏(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 専務理事)らから祝辞が贈られました。また、第7回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞の受賞者である妻木充法氏門田正久氏によって、花束の贈呈が行われました。

表彰式の終了後には受賞者を囲んで交流会も開かれ、「2020を迎えるにあたって、組織委員会では健常者と障がい者のアスリートの一体的な対応をされている。藤原さんにも中島さんにも、健常者と障がい者の共生社会に向けてまだまだ力をお借りしたい」と話された岡崎助一氏(公益財団法人日本体育協会 副会長、当財団 評議員)の挨拶に続き、平岡英介氏(公益財団法人日本オリンピック委員会 専務理事)の乾杯の発声により、なごやかなお祝いのひと時を過ごしました。交流会では、受賞者のチャレンジの軌跡を紹介するとともに、山田登志夫氏(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 常務理事)、三上真二氏(大阪市長居障がい者スポーツセンター 館長)、田村一博氏(株式会社ベースボールマガジン社 ラグビーマガジン 編集長)、古川拓生氏(筑波大学ラグビー部 監督)、高山浩久氏(公益社団法人東京都障害者スポーツ協会 地域スポーツ振興課 課長)など、多くの関係者から受賞者のチャレンジにまつわるエピソードなどが披露されました。

コメント

功労賞・藤原進一郎氏 (日本障がい者体育・スポーツ研究会 元理事長、日本障がい者スポーツ協会 元理事、技術委員会 元委員長、日本パラリンピック員会 元運営委員、極東・南太平洋身体障害者スポーツ連盟 スポーツ委員会 元委員長 ※団体名は当時の名称で表記)

第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

私には障がいのある方々一人一人に手取り足取り指導したという実績はあまりありません。障がいのある方々に生活の中でスポーツを親しんでいくことを念頭に、そのための仲間づくりや組織化とその指導者の育成をしてきました。また、障がいのある方のための競技会や使いやすい施設の整備も仕事のひとつでした。時には選手団を国際大会へ連れていくなどもしました。そのような点では、少しはお手伝いができたかと思います。そろそろ80歳半ばになり、最近物事に消極的になっているように感じていましたが、こうして表彰していただいたことをきっかけに、今後もお手伝いができればと思いました。このたびはありがとうございました。


祝福メッセージ|山田登志夫氏(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 常務理事)
第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

藤原先生は、日本の障がい者スポーツの基礎をつくり、育ててこられました。日本障がい者スポーツ協会は昨年50周年を迎えましたが、この50年は藤原先生たちの力によるものです。近年、障がい者スポーツの所管が厚生労働省から文部科学省に移ったり、あるいはスポーツ庁ができたり、環境が目まぐるしく変わり追い風が吹いています。私たちも2020の大成功に向けて努力をしていますが、先日、藤原先生に「2020年も大事だが、その後に何を作るかということはもっと大事だ」とアドバイスをいただきました。我々も議論を重ねながら「その後」を作っていくために考えていきたいと思います。

祝福メッセージ|中森邦男氏(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 強化部長 日本パラリンピック委員会 事務局長)
第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

藤原先生は、障がい者スポーツに関わられる以前、学校の体育の先生であり、スポーツの指導の研究を行い、さらに陸上の専門家でもありました。そうした経歴を持つ方が、障がい者のスポーツの世界にとって最も必要な時期にいてくださった。藤原先生は「スポーツは仲間づくりである」という気持ちを常に持っておられます。まず仲間をつくり、それを発展させていく。そして水泳教室や卓球教室をクラブに発展させる。その延長上に競技団体の設立等もありました。私自身も40年間お世話になりっぱなしです。今後ともお元気で頑張ってください。

祝福メッセージ|三上真二氏(大阪市長居障がい者スポーツセンター 館長)
第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

藤原先生はこれまで多くのパラリンピックに、日本選手団を率いて行かれました。私も二度のパラリンピックにバスケットボールチームの指導者として参加しましたが、2000年のシドニーでは藤原先生から「考えすぎるな」というご指導をいただきました。現地で対戦相手の試合を見ると、どうしても考えてしまう。そうした時、藤原先生は「そうではなく、シンプルにやれ」とアドバイスをくださり、私も選手たちのインスピレーションに任せることにしました。その結果、選手たちがのびのびと試合に臨み、メダルを獲得できたことを今でも感謝しております。年賀状でその感謝の気持ちを伝えたところ、「感謝では勝てない。勝負は勝ち負けや」という返信をいただいたことを覚えています。


奨励賞・中島正太氏 (ラグビーワールドカップ2015 15人制日本代表チーム/男子7人制日本代表チーム アナリスト)

第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

分析を担当する者には、ただデータを打ち込むだけでなく、ラグビーを見る力が必要です。それを私に教えてくださった方々がいたからこそ、私の天職とも思える仕事=分析に出会うことができました。ワールドカップまでの4年間は非常に厳しいものでした。当時はさまざまな思いもありましたが、今振り返ってみればすべてが正しいものだったように思えます。それぞれのスタッフが世界最高の準備をして、それぞれの思いを持って仕事をしてきました。ラグビー日本代表は、私以外にもたくさんの縁の下の力持ちが支えていました。今回は、そうした人たちを代表して表彰をしていただいたと考えています。ありがとうございました。

祝福メッセージ|坂本典幸氏(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 専務理事)
第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

中島さんの一番の力は情報収集能力です。世界中の情報を集め持ってくる力、またその情報を分析する力、要約する力も持っています。さらに、それら一連の任務にスピード感があり、そうした能力を総合的に発揮することによってさまざまな要求に応えることができる。そして、もう一つ大切なことは発信力。どんな情報も伝えられなければ意味がありません。そこまで含めて彼の能力だと感じています。中島さんの受賞により、多くの方にアナリストの重要性を知っていただく機会になればと考えています。もし、彼がこの表彰に対してお返ししたいと考えているのであれば、それはリオでの成果ではないでしょうか。私たち協会も、メダルを持って帰れるよう、中島さんと一緒に精進したいと思います。

祝福メッセージ|古川拓生氏(筑波大学ラグビー部 監督)
第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

中島君が制作した筑波大学ラグビー部を紹介するDVDを観て、入学してくる学生がたくさんいます。そうした学生たちが成長することで、私たちは国立大学では初めて正月に国立でプレーすることができました。私たちは学生ラグビーの壁を破ったと自負していますが、それらは中島くんの発信から始まった。彼は人の心を動かす力に非常に長けています。そうした意味でアナリストという仕事は、彼の強みを生かすための最初のステップ。でも、人の心を動かすという彼の能力は、もっともっと大きな舞台で活かされるのではないかと期待しています。

祝福メッセージ|田村一博氏(株式会社ベースボールマガジン社 ラグビーマガジン 編集長)
第8回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞

私が編集長をはじめたのは20年前。その頃からラグビー人気が低迷し、いろいろな取り組みをしてきましたが、なかなかうまくいきませんでした。それが一晩で変わったのは南アフリカに勝った夜。今回の勝利で世界の日本を見る目が変わりました。これは中島さんらの力が結実したことによるものだと思います。先日、日本代表7人制ラグビーの瀬川ヘッドコーチから、「中島さんは素晴らしい。こちらが要求したデータはもちろん、要求もしていないデータも積極的に出してくれる」と聞きました。無駄になるかもしれない作業も厭わない、こうした努力がワールドカップでもチームの力になったのだと思います。



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