中間報告会

2016年10月15日

平成28年度 第10期生スポーツチャレンジ助成 第5回中間報告会を実施しました

平成28年度 第10期生スポーツチャレンジ助成 第5回中間報告会を実施しました

10月15日(土)、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都)にて平成28年度 第5回目の中間報告会を実施しました。この日、報告を行ったのは、体験チャレンジャーの藤原祐志さん(馬術/競技役員)、スポーツチャレンジNEXTの上垣光さん(障害者スポーツ・水泳/選手)、古畑海生さん(障害者スポーツ・水泳/選手)、研究チャレンジャーの池戸葵さん、進矢正宏さん、林洋輔さん、そして海外留学生奨学金の関口泰樹さん(アメリカ留学中のためSkypeで参加)の合わせて7名。それぞれ上半期の活動を振り返るとともに、自ら掲げた目標の進捗や取り組みの課題を確認・報告しました。

報告会終了後の座談会では、「チャレンジをより高めるための心の持ち方、高め方」というテーマでグループディスカッションを行いました。まず、チャレンジャーが自らの経験を踏まえてそれぞれの意見を交換し、それらの考えに対して審査委員の先生方が助言を行うなど、活発な意見交換が行われました。






参加いただいた審査委員

浅見俊雄委員長、伊坂忠夫委員、影山一郎委員、川上泰雄委員、北川薫委員、草加浩平委員、高橋義雄委員、増田和実委員、村田亙委員(五十音順)


池戸 葵さん(研究)

女子アスリートに発症の多い疲労骨折は、選手生命を脅かすリスクがありながらいまだ明確な予防策が示されていない。女性アスリートに疲労骨折のリスクが高いのは、血中ビタミンDの濃度が低いことが原因と考えられている。そこで私は、ビタミンD補給が高強度運動に伴う骨吸収を抑制して、女子アスリートの疲労骨折予防に有効であるかを検討している。現在は予備実験を終え、介入実験(プレ測定)を進めている段階。私自身が陸上競技出身ということもあり、リスクの抑制につながる明確な予防策を示すことで、アスリートや強化の現場に貢献をしたい。

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上垣 光さん(障害者スポーツ・水泳)

上半期は体幹の強化に重点を置いて取り組んだ。4月からトレーナーさんに毎週自宅に来ていただき、60〜90分程度のトレーニング指導を受け入ている。また、麻痺で動かしにくい部位を機器で刺激することによって、可動域を広げていくトレーニングも開始した。こうして迎えた7月のジャパンパラリンピックでは100m自由形で銅メダル(1分23秒98)、400m自由形で初めての金メダル(6分26秒53)を獲得することができた。下半期はこれまで鍛えてきた体幹を水中動作につなげるトレーニングを行っていく予定。11月の日本選手権は自由形で自己ベストを更新し、新たに背泳ぎにもチャレンジして入賞を狙う。また3月の静岡大会で強化指定Cのタイムを突破することも目標にしている。

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進矢 正宏さん(研究)

優秀なピッチャーはキレのあるボールを投げると言われるが、私はこの「キレの正体」を明らかにしたいと考えている。 キレは、ボールスピードやスピンといった物理的パラメーターではなく、打者の脳の中にその本質があるというのが私の立場。これが明らかになれば、投手も打者も映像を活用した新しい練習法を組み入れることができる。7月には国際学会(ECSS 2016)で口頭発表を行ったほか、プロ野球で活躍した一流の元投手に協力をしていただいて投球フォームの計測を行った。今後は心理物理実験に進み、モーションキャプチャーのデータを活用しながら、どのような投球フォームのキネマティクスがキレと関係あるかを調べていく。

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藤原 祐志さん(馬術)

私のチャレンジは、国際馬術連盟(FEI)のスチュワード1の資格を取得して、2020年東京五輪の競技運営に貢献すること。そのために「スキルの向上」「海外役員との人脈構築」「人材の育成」という3つのテーマを持って取り組んでいる。8月には勤務先の夏休みを利用して英国ハートプリーに行き、FEIスチュワード講習会に参加した。まだ正式の登録は済んでいないが、目標としていたレベル1に合格したことをまず報告したい。この後、全日本総合馬術、全日本馬場馬術、全日本障害馬術など国内大会が続くが、それぞれの大会に明確なテーマを持って取り組み、一つひとつ経験を重ねていきたい。

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林 洋輔さん(研究)

わが国で広く知られている「エクササイズ概念」であるが、その仏語「エグゼルシス」は人間の思考および行動の総体を基礎づける哲学史上の根本概念として国際的に議論が続く一方、わが国ではその理解が進んでいない。(このチャレンジでは)「スポーツ」に比肩する重要概念である「エクササイズ」概念の実質を再解明し、成果を国際誌に掲載することで体育・スポーツ関係諸学の議論隆盛に貢献したい。上半期の進捗状況は、文献研究および資料収集を進め、先日、Critical Inquiry(University of Chicago Press)に投稿を完了した。非常に高いハードルである投稿先を選定し、また英語で論文を書き上げたのは、将来、哲学者として大成するための私なりのチャレンジ。下半期は文献収集を継続するとともに、第2投稿先の準備・選定も進めていく。

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古畑 海生さん(水泳)

オリンピック選手となるため、ジュニア日本代表、日本代表、オリンピック選手という3つの段階を設定してチャレンジしている。高校2年生になった今年は、インターハイや全国JOC夏季大会などに出場し、自由形の100m、200m、400m、1500mの4種目で自己記録を更新することができた。またオープンウォータースイミング(OWS)のジュニア代表にも選出され、オランダで開催されたジュニア世界選手権では日本人最上位の9位に入ることができた。今後は進学先の選定や種目の選択など、競技者として成長するための大切な決断がたくさんある。周りの皆さんの助言に耳を傾けながら、正しい選択をしていきたい。

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関口 泰樹さん(海外留学生奨学金)

上半期は、アーカンソー大学での授業、研究、陸上部でのトレーニングサポートに加え、一時帰国時にはYMFSの尽力によりジャパンラグビートップリーグのヤマハラグビー部でインターンシップも経験させていただいた。日本を代表するストレングスコンディショニングコーチになるという目標のために、そのすべてが貴重な体験となっていると思う。大学卒業後はKorey Stringer Instituteで研究活動を行うとともに、コネチカット大学の男子サッカーチームでコーチのアシスタントやデータ測定などを行っている。また、この後もアメリカに残り、1月からセメスターのPhDを始める予定。

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