年度別チャレンジャー一覧

助成対象者のチャレンジ概要
白石 智也
氏名
白石 智也(しらいしともや)
助成実績
スポーツチャレンジ研究助成(奨励):第14期生
開発途上国における体育教員研修モデルの開発

今回の研究チャレンジでは、未だ体育教員研修の成果が形となり社会に発信されていない中南米地域及びアジア地域の開発途上国において、現地機関と協働で体育教員研修を実施した上で、アフリカ地域での先行実践に続く事例とし、最終目的である「開発途上国における体育教員研修モデルの開発」を目指す。それぞれの研修の効果は、New World Kirkpatrick Modelという方法に基づいて検討していく。

成果報告(2021年3月)

本チャレンジが採択された当初の計画では、「ホンジュラスとモンゴルにおいて体育教員研修会を実施し、その効果を検討すること」を目標としていた。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、国外調査は困難となり、計画を大幅に変更しなければならない状況に陥った。そのような中、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた官民連携のスポーツ国際貢献事業「Sport for Tomorrow」において、日本スポーツ振興センターが主導している「ペルーにおける体育教師の能力開発支援」プロジェクトに参画することとなった。そのため、この実務に沿う形で研究を実施するよう、軌道修正を行った。具体的には、このプロジェクトで活用されている「授業研究」という研修形態に着目し、ペルーの体育教師の職能開発に対して、「授業研究」を活用することにどのような意義と課題があるのか、調査することを目的とした。ペルーの体育教師を対象としたアンケート調査及びペルーの体育関係のステークホルダー5名(大学教員2名・教育委員会専門家2名・教育省役員1名)を対象としたインタビュー調査を、オンラインで実施した。全ての日程が後ろ倒しになったこともあり、本チャレンジ終了時点において、未だ分析は完了していないが、本チャレンジで得ることができた成果は、今後開発途上国における体育教員研修の質向上に向けた礎になると期待される。