中間報告会

半期の活動発表、人材交流と学びの場
 2015年10月17日

平成27年度 第9期生スポーツチャレンジ助成 第5回中間報告会を実施しました

平成27年度 第9期生スポーツチャレンジ助成 第5回中間報告会を実施しました

10月17日(土)、東京国際フォーラム(東京都)にて平成27年度 第5回目の中間報告会を実施しました。この日はスポーツチャレンジNEXTの古畑海生さん(水泳/選手)と上垣光さん(水泳・障害者スポーツ/選手)、研究チャレンジャーの北嶋康雄さん、本城豊之さん、奥津光晴さんに加え、体験チャレンジャーの増田成吾さん(スカッシュ/選手)と竹内愛奈さん(アイスホッケー/選手)が滞在先からインターネット・ビデオ通話で参加しました。

また、報告会終了後の座談会では「チャレンジと環境について考える」というテーマで意見交換を行いました。チャレンジャー自身の経験や考えをぶつけ合い、審査委員の先生方も交えながら活発な意見交換が行われました。




参加いただいた審査委員

浅見俊雄審査委員長、遠藤保子審査委員、北川薫審査委員(五十音順)


北嶋 康雄さん(研究)

4月から遺伝子改変マウスの確保に取り組むと同時に、解析対象となり得る骨格筋サンプルの妥当性を検討してきた。この結果、妥当性のある解析対象の骨格筋サンプルを9月までに確保することができた。サンプルは順次メタボローム解析にかける予定で、10月には解析結果を得られると考えている。これまでに骨格筋萎縮時において網羅的に代謝物を調べた研究はなく、骨格筋萎縮時の代謝特性が明らかになれば筋萎縮を予防できる栄養面でのサポートが可能になり、効率的な筋肥大法の知見にもつながると考えている。また、将来的に意図的に骨格筋量の調節が可能になれば、競技選手のパフォーマンスの向上や要介護予防にも重要な知見を提供できると期待する。

北嶋 康雄さんの詳しいプロフィールを見る


古畑 海生さん(NEXT/水泳/選手)

春から強豪・市川高校水泳部の一員として新たなスタートを切った。規則正しく栄養バランスの良い寮生活を送り、夏以降は全国レベルの複数の大会に出場した。高校総体では1500m自由形で決勝に進出(6位)したが、目標にしていた強化指定タイムには0.15秒届かなかった。また、JOCジュニアオリンピックでは1500mで5位、400mで6位に入賞した。国体には少年Bのフリーリレーに出場し、チームとして6位という結果を得ることができた。部活での練習はもちろん、県水連の強化指定合宿やインターハイ合宿など、レベルの高い選手と練習する機会があり刺激を受けた。下期に向けては、春季全国JOCジュニアオリンピックで3位、リオ選考会で制限タイム突破、日本水泳連盟のジュニア日本代表入りなどを目標にさらに頑張っていきたい。

古畑 海生選手の詳しいプロフィールを見る


本城 豊之さん(研究)

立命館大学から防衛大学に移籍して、新しい環境の中で下肢伸展運動に対するレジスタンストレーニングを提供するiSAACというトレーニングシステムの開発にチャレンジしている。上期はiSAACにおけるトレーニング効果予測のための数値シミュレーターの開発を行った。これは人体モデルを用いて想定している運動が持つ効果をシミュレーションするものだが、数値シミュレーションによる推定能力が十分ではなかった。実験によって足を置く位置を変化させた場合のデータを計測しているため、計測したデータを再現できるように今後はパラメータの調整を行い、実用的なシステムへと仕上げていく。また、先生方からも指摘をいただいたが、使われる現場や市場の現状を把握するなど、マーケティングという観点からも検討していきたい。

本城 豊之さんの詳しいプロフィールを見る


上垣 光さん(NEXT/水泳・障害者スポーツ/選手)

高校生になり、それまでの週6回の練習が朝練を含め7〜8回に増えた。また、パワーブレードを使ったトレーニング、加圧トレーニング、乳酸測定、低酸素トレーニングなどの化学的な強化を採り入れ、ここまでのところそのすべての効果を実感することができている。こうした中で迎えた9月のジャパンパラリンピックでは、100m自由形で銅メダル、400m自由形で銀メダルを獲得することができた。それぞれ自己記録も約0.2秒、約8秒更新することができた。今後は動作解析やメンタルトレーニングも導入して、11月の日本選手権で強化Cタイムの突破、3月の静岡大会でリオの制限タイムの突破を目指す。

上垣 光選手の詳しいプロフィールを見る


奥津 光晴さん(研究)

第1四半期は、運動群と安静群に分けたマウスに高脂肪食を摂取させ、運動群には8週間の自発的運動トレーニングを行わせた。また第2四半期は、マウスの検体を採取し、運動トレーニングの効果と脂肪細胞のサイズの検討を行った。採取した脂肪と骨格筋の組織は、採取直後に液体窒素に入れ急速冷凍し、実験に使用するまで保存した。また、精巣周囲脂肪の一部は病理染色や免疫染色に使用するため、パラフォルムアルデヒド溶液にて浸水固定したのちに組織標本を作成した。肥満や生活習慣病の予防には運動がいいとされているが、分子メカニズムはまだ明らかにされていない。そこにチャレンジしていく。

奥津 光晴さんの詳しいプロフィールを見る


増田 成吾さん(スカッシュ/選手)

7月からロンドンに移り、現在は大学のカリキュラムの一部としてインターンシップに取り組みながら勉強とスカッシュを両立している。イングランドのナショナルコーチの指導を受けることもでき、6月に帰国して出場した全日本U23は優勝、北海道オープンは準優勝という結果だった。7月以降はイングランドのローカルリーグに参加して、シニアレベルとの実戦を通じて実践的な技術の習得に励んだ。現在はWimbledon R & FCに所属し、1stチームの8番選手として登録。主に4番手か3番手として試合重ねている。今後はBSPAやプロが参加する大会を経験して、どのような技能や能力の強化が必要か明確にするとともに、全英大学選手権で結果を出すことが目標。

増田 成吾選手の詳しいプロフィールを見る


竹内 愛奈さん(アイスホッケー/選手)

今年は早い時期から強度の高いトレーニングを開始した。5月下旬には昨シーズンのベストに近い重量でウエイトを行い、新たにバイクトレーニングも採り入れた。こうしたトレーニングにより氷上での身体の変化を実感でき、6月の日本代表候補合宿では氷上と陸の両方で良いパフォーマンスができた。一方で9月のモスクワ遠征では、ロシア代表に4戦全敗という結果だった。こうした中で迎えた10月のトライアウトでは、半年間の取り組みをしっかり発揮し、昨年とはまったく違うパフォーマンスができ合格した。今後はカルガリー・インフェルノの一員として、ポジション獲得のためのアピールをしていきたい。

竹内 愛奈選手の詳しいプロフィールを見る