- 氏名
- 柳岡 拓磨(やなおかたくま)
- 助成実績
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スポーツチャレンジ研究助成(基本):第17期生
身体冷却効果に関する個人差の解明~運動間の休息中に摂取するアイススラリーに着目して~
近年、熱中症の発症数が急上昇しており、実践的暑さ対策を新提案する必要がある。氷と液体の混合飲料であるアイススラリーは深部体温を効率的に下げることができるが、その効果の個人差については未解明である。冷却効果の個人差を解明することは、各個人に適合した実践的暑さ対策を提案するうえで極めて重要である。本研究では、アイススラリーとヒトの体格の関係に着目し、体格が冷却効果にどのように影響を及ぼすか検討する。
成果報告(2024年3月)
近年,熱中症の発症数が急上昇しており,実践的暑さ対策を新提案する必要がある.氷と液体の混合飲料であるアイススラリーは深部体温を効率的に下げることができるが,その効果の個人差については未解明である.本研究では,暑熱下におけるアイススラリー摂取の冷却効果の個人差を解明することを目的とした.実験室内(室温:30℃,相対湿度:40%)で間欠性チームスポーツを模擬した運動を負荷し,ハーフタイム中(室温:20℃,相対湿度:40%)にアイススラリーを体重あたり5.0g摂取させた.その結果,室温の飲料を摂取したコントロール条件と比較し,ハーフタイム中に直腸温が低下し,後半のスプリントパフォーマンスの一部が改善した.2月中旬現在のデータでは個人差を解明することはできていないが,成果発表会へ向けてデータ採取・解析を進めていく.
年度別チャレンジャー一覧
助成対象者のチャレンジ概要