
- 氏名
- 渡邊 航平(わたなべこうへい)
- 助成実績
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スポーツチャレンジ研究助成:第3期生
超音波画像法を併用した表面筋電図の新たな記録技術-内転筋群への適用例
本研究は、内転筋群へ表面筋電図法を適用するため、“内転筋群における正確な電極貼付位置を決定すること”および“記録された表面筋電図における周囲の筋からの信号の混入の影響を明らかにすること”という目的を設定した。サッカー選手において、内転筋群の形態的特徴が競技力に関連していることや、内転筋群の過労や緊張が2割近い選手が経験する鼠蹊部痛の誘因であることが示唆されている。このことから、キック動作時の内転筋群の活動を明確にすることができれば、キック動作を伴うサッカーやラグビーなどにおける技術やパフォーマンスの向上、傷害の予防につながる研究成果を得ることが可能になると考えられる。本研究で電極貼付位置を決定する際に用いた超音波画像法は、触診と比較して狙った筋の上に、より正確に電極を置く事が可能となるため、今後、他の筋へも応用されることが予想される。