年度別チャレンジャー一覧

本研究は、サッカー選手が発育発達過程の中で、如何にして力学的に理にかなったキック動作を身につけているかをバイオメカニクス的観点から精査するもので、蹴り足のスイング速度を高めるための技術とその蹴り足が持つ運動量を効果的にボールに伝えるボールインパクトの技術が、どのように習熟されていくのかをジュニアユースからプロ選手までを対象に横断的に明らかにするものである。この研究によって選手が発育発達段階に応じて身につけるべき技術を明確にすることができ、子どもにキック動作を指導する際に科学的な根拠に基づいた一貫指導が可能となる。さらに、筋・骨格系が未成熟な発育期の選手の技術トレーニングにおいて慢性障害のリスクを低減するための指針を与えることが期待される。