年度別チャレンジャー一覧

スポーツ競技力の向上のためにはフィジカルコンディションを客観的指標により把握することが重要である。フィジカルコンディションの指標は、例えばオーバートレーニングの予防や試合前のテーパリング(調整)に活用できる。しかし、持久性スポーツ選手が非侵襲的に利用可能なフィジカルコンディションの実用的指標は確立されていない。近赤外分光法は近年、運動時の筋肉の酸素化動態を非侵襲的に測定可能な方法として利用されている。近赤外分光法装置は小型で携帯性に優れ、比較的低価格かつ操作が簡便なことが魅力的な点で、特に持久性スポーツの現場への応用が期待できる。本研究代表者はこの近赤外分光法を用いて筋有酸素機能の評価指標の開発を行ってきたが、近赤外分光法を用いた持久性競技スポーツ選手のためのフィジカルコンディションの評価指標は確立されていない。そこで、本研究では、近赤外分光法による筋有酸素機能の評価指標を用いて、持久性競技スポーツ選手のための新しいフィジカルコンディションの評価指標を開発することを目的とする。