- 氏名
- 森田 哲史(もりたさとし)
- 助成実績
-
スポーツチャレンジ研究助成(基本):第13期生
体育授業における発達の段階に応じた指導計画の開発 ―低・中・高学年における系統的な投の運動指導―
次期小学校学習指導要領解説体育編には、「投の運動を加えて指導することができる。」とある。新しい取扱いであるため、具体的な指導計画が求められている。そこで、指導計画の開発を行い縦断的に検証する。
①投動作は後天的に身に付ける全身運動であり、豊かなスポーツライフにつながる技能の一つである。
②投力低下は、全国的な課題となっているため意義がある。
③各校の年間指導計画を作成する際の参考資料となる。成果報告(2020年3月)
本チャレンジでは、小学校体育授業における系統的な投の指導計画を開発することを目的としました。昨年度開発した低学年、中学年、高学年を対象とした3つの指導計画を基に、今年度は縦断的な調査を行いました。結果、低学年、中学年と継続して指導計画を実践した群は、そうでない群に比べて遠投能力の伸びが大きくなりました。また、小学校第1学年の指導を異なる指導者が実践しました。結果、どちらのクラスも遠投能力の伸びが見られました。これらの結果から、低学年期から系統的な指導をすることは、指導効果を大きくするということ、本指導計画は指導者の経験や力量を問わず効果があることが示されました。このチャレンジによって、自分の授業実践が広まり、全国の先生方より指導計画を実践してみての感想や、御質問をいただく機会が多くありました。これからも学校現場で活用していただける子供たちのため、先生方のためになる研究を進めて参りたいと思います。多くの貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
スポーツチャレンジ研究助成(基本):第12期生
体育授業における発達の段階に応じた指導計画の開発 ―低・中・高学年における系統的な投の運動指導―
次期小学校学習指導要領解説体育編の内容の取扱いに、「投の運動(遊び)を加えて指導することができる。」とある。新しい取扱いであるため、具体的な指導計画が求められている。そこで、投の運動における系統的な指導計画の開発を行い科学的に検証する。①投動作は、生涯スポーツにつながる重要な技能である。②投力低下は、全国的な課題となっているため意義がある。③各校の年間指導計画を作成する際の参考資料となる。
成果報告(2019年3月)
本チャレンジでは、小学校体育授業における系統的な投の指導計画を開発することを目的としました。低学年、中学年、高学年を対象とした3つの指導計画を作成しました。いずれの実践においても育成すべき資質・能力(知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度)の高まりが見られました。特に、低学年の技能において、大きな変容が見られました。これは、投動作を習得していない児童が多いため、指導計画の効果が大きかったと考えられます。また、変容の見られた児童ほど、投動作への好意度が高くなっていることも分かりました。これらの結果から、低学年期から系統的な指導をすることは、動作習得だけでなく、運動への好意度を高めることができるのではないかと考えました。今回は横断的な調査であったため、今後は、縦断的に指導計画の効果を追跡していきたいと思います。この1年のチャレンジによって、自分の授業実践が広まり、全国の先生方より、指導計画を実践してみての感想や、御質問をいただく機会が多くありました。これからはどのようにして発信していくかを考え、活用して頂けるような研究を進めて参りたいと思います。ありがとうございました。
年度別チャレンジャー一覧
助成対象者のチャレンジ概要