年度別チャレンジャー一覧

助成対象者のチャレンジ概要
仰木 裕嗣
氏名
仰木 裕嗣(おおぎゆうじ)
助成実績
スポーツチャレンジ研究助成:第3期生
スポーツにおける飛翔するヒト・用具の新たな運動解析法Ⅱ

本研究はスキージャンプや器械体操・飛び込み競技など空中におけるヒトの運動や、野球ボールの飛翔など空中に投げ出された飛翔運動を計測する新たな手法の開発と分析方法の開発を目的としている。これらの運動において解析対象となる飛翔体は従来は常に映像解析を必要としてきたが、移動範囲が広く全局面を網羅するのは困難であった。しかし、スキージャンパーの姿勢変化や、変化球ボールの飛翔中に起こる抗力係数の激変等は、飛翔中のどこかの時点で発生するために運動局面全体にわたる計測が欠かせない。そこで我々研究グループでは、移動する飛翔体自身に慣性センサを搭載し、飛翔中に作用する力の推定を行うことを目的とし、これを研究テーマとして進めてきた。慣性センサの小型化と無線化によって計測直後、さらにはリアルタイムで映像を用いることなく空力特性、すなわちパフォーマンスを評価することが目標である。

スポーツチャレンジ研究助成:第2期生
スポーツにおける飛翔するヒト・用具の新たな運動解析法

本研究はスキージャンプや器械体操の空中技のような空中におけるヒトの卓越した運動や野球ボールや円盤などのスポーツ競技において投げ出された道具の飛翔運動を計測する新たな手法と、分析方法の開発を目的としている。これらの運動において解析対象となる、被験者や投げ出されたボールなどの被写体は、常に映像解析を必要とし、高速度カメラを用いた三次元映像解析法などが代表的である。しかしながら被写体が高速且つ広範囲を移動する場合にはその計測範囲には限界があった。また被写体が回転を伴ったりする場合には見えない箇所が発生するオクルージョンといった問題も生じる。そこで我々研究グループは移動する被写体が飛翔している間に被験者の身体やボールそのものに慣性センサを内蔵する手法を研究してきた。慣性センサの小型化と無線化により、リアルタイムによる観察と映像を用いずに飛翔中の物体ならびに、空気力の影響などを解析する手法を提案し、これを実際のトレーニングにおいて活用することが目標である。