年度別チャレンジャー一覧

助成対象者のチャレンジ概要
加地 智哉
氏名
加地 智哉(かぢともや)
助成実績
スポーツチャレンジ研究助成(奨励):第17期生
機械学習とデジタルヒューマン技術を活用した少数の慣性センサによる水泳運動計測システムの開発

本チャレンジでは、機械学習とデジタルヒューマン技術を活用して、6個の慣性センサから水泳運動を計測する方法の開発に取り組む。本チャレンジのポイントは、①6個の慣性センサのみで水泳運動の計測・解析を目指す点、②個数が少ないことによる、泳者に付加する抵抗が小さい運動解析を目指す点、③水泳に特化したモデルを作成することによる高精度の運動推定を目指す点にある。

成果報告(2024年3月)

私はこの1年間、機械学習とデジタルヒューマン技術を活用し、少ない数の慣性センサで水泳の全身運動を計測・解析できるシステムの開発にチャレンジしてきました。それには、多くの運動データが必要なため、10月には、陸上でクロール泳の模擬動作を、水中で実際のクロール泳を計測して運動データを取得しました。12月には、陸上データのみを用いて学習モデルを作成して解析した結果、16個の慣性センサで陸上のクロール泳模擬動作を復元することができました。しかし、学習モデルを水中データに適用したところ、陸上に比べて推定精度が低いこともわかり、使用するセンサの数を減らす前に、学習モデルを修正する必要がありました。1月以降からは、学習モデルの修正に取り組んでいます。チャレンジ期間は残り1ヶ月ですが、これからも学習モデルの修正・改善を行い、少しでも目標に近づくために邁進いたします。