- 氏名
- 池上 諒（いけがみりょう）
- 助成実績
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スポーツチャレンジ研究助成(基本)：第16期生
ヒトにおける運動誘発性筋損傷に対する寒冷療法および温熱療法の有用性の検討
レジスタンストレーニング後のコンディショニングにより筋損傷を予防・軽減させることはパフォーマンス維持やトレーニング効率向上の観点から重要である．本チャレンジにおいて，1) ヒトにおける運動誘発性筋損傷からの回復過程に寒冷療法と温熱療法が与える影響及び，2) レジスタンストレーニング後の寒冷療法及び温熱療法がトレーニング効果に与える影響を検討する．
成果報告（2023年3月）
本チャレンジの目標はこれまで未解決であった，ヒトにおけるレジスタンストレーニング後のコンディショニングとして寒冷療法と温熱療法のどちらが有用であるかという問題を明らかにすることであった．本チャレンジでは，① 温熱療法及び寒冷療法が運動後の骨格筋機能低下からの回復に与える影響，② 温熱療法及び寒冷療法がレジスタンストレーニングによる筋肥大に与える影響の2つの課題に取り組んだ．①の課題から，寒冷療法・温熱療法はどちらとも運動後の疼痛や筋の腫れを抑制する一方，筋力の回復に影響を与えないことが明らかとなった．また，②の課題により，トレーニング後の寒冷療法・温熱療法はレジスタンストレーニングによる筋肥大に影響を与えないことが明らかにされた．今後はヒトを対象とした研究と総動物を用いた基礎研究の両方向から運動後のコンディショニングについて研究を行っていきたいと考えている．