- 氏名
- 池戸 葵(いけどあおい)
- 助成実績
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スポーツチャレンジ研究助成(基本):第13期生
エストロゲン欠乏による疲労骨折治癒遷延からの競技復帰を促進する治療標的の探索
エストロゲン欠乏は疲労骨折治癒を損なわせるため、競技復帰に時間がかかることや再発率の増加に繋がる。骨折は骨芽細胞が分化していくことで修復されていく。興味深いことに、エストロゲン受容体 (ER) αの骨代謝制御機構は骨芽細胞の分化段階によって異なる。しかし、骨折治癒過程における機能は全く不明である。そこで本申請では、骨折治癒過程における骨芽細胞に対するERαの役割を明らかにし治療標的の解明を目指す。
成果報告(2020年3月)
この1年で、骨折治癒において分化初期段階の骨芽細胞に対するエストロゲン受容体の影響が大きく、特に石灰化を調節している可能性を示すことができた。この結果は本研究において大きな一歩であり、今後さらに発展させていきたい。
スポーツチャレンジ研究助成:第10期生
女子アスリートの疲労骨折予防に向けたビタミンD補給法の検討(自然科学)
疲労骨折の発症は選手生命を脅かすものの、明確な予防策は未だ示されていない。疲労骨折の発症要因には骨吸収の増加が挙げられ、近年の研究で特に炎症性サイトカインの関与が着目されている。興味深いことにビタミンDは炎症抑制作用のみならず骨吸収抑制作用を有する栄養素である。持久系走運動に伴う血中の骨吸収指標の増加を抑制するビタミンD補給法の確立に挑戦する。
年度別チャレンジャー一覧
助成対象者のチャレンジ概要