- 氏名
- 一瀬 星空(いちのせほしぞら)
- 助成実績
-
スポーツチャレンジ研究助成(奨励):第14期生
身体運動に適した脂肪組織の身のまとい方:人間の至適組成を探る
本研究では、「身体運動能力に応じて最適な脂肪組織の量や分布がある」という仮説を検証し、脂肪組織の最適な纏い方に迫る。一般男性と男性跳躍系選手(n数は予備実験で決定)を対象に全身MR画像・最大筋力・跳躍 動作の取得を行う。皮下・筋間・筋内に存在する脂肪組織を同定し、脂肪組織の総量とパフォーマンスの関係を検討する。
成果報告(2021年3月)
本チャレンジは、人間がすぐれた身体運動能力を発揮するための最適な身体組成に関する理論的枠組みを確立することを最終目標とし、身体内(皮下・筋間・筋内)の脂肪組織の形態的特徴と身体運動能力との関係を明らかにすることが目的であった。実験は、跳躍系選手群(男女各10名)とコントロール群(男女各10名)を対象とし、MRI測定と動作測定の2つの測定を計画していた。実験開始は計画よりも半期程度遅れたが、その間に予備実験で取得したデータを用いて解析手法の見直しや確立を行い、予想以上に有意義な時間を過ごすことができた。大会日程や新型コロナ感染のリスクなどを考慮したため、今回跳躍系選手を対象とした測定は実施できなかった。他にも実験装置の故障など予期せぬトラブルも多かったが、コントロール群男女20名のMRI測定とそのうち10名の動作測定を完了することができた。現在は取得データの解析途中であり、当初予定していた学会発表や国際誌への論文投稿にまで至っていない。引き続きデータの取得を行いながら本チャレンジの成果を世界に発信できるよう取り組んでいきたい。
年度別チャレンジャー一覧
助成対象者のチャレンジ概要