- 氏名
- 星川 佳広(ほしかわよしひろ)
- 助成実績
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スポーツチャレンジ研究助成:第3期生
サッカー選手のスプリント能力の評価基準作成と思春期選手の体幹トレーニングの効果
サッカーの1回当たりのスプリント時間は約2秒と短く、ストップウォッチ等の手動計測では選手のスプリント能力そのものを適切に評価できない。この問題解決のため20m走のタイムを精度高く検出する測定システムを試作し、20m走タイムは2.9秒以下なら速く3.0秒以上では遅いというわずか0.1秒の違いが、非常に大きな差異であることを見出した。また、20m走タイムと身体各部位の筋断面積を対応させると、大腰筋、股関節筋群といった体幹や股関節近辺の筋が発達した選手がスプリント能力が高い傾向にあった。その一方で高校3年間では、週6日のサッカートレーニングによってもスプリント能力および体幹部や股関節周辺の筋断面積は大きく向上しないことも判明した。これらの結果は、サッカー選手として成功する上で、高校生までにある一定水準のスプリント能力を獲得すること、そのために体幹および股関節筋群の強化が重要であることを示唆する。しかし、サッカーに重要なより短い距離のスプリントについて、選手の能力を位置づける上で参照可能な体系的なデータは存在していない。そこで競技水準の高いサッカー選手(小5~高3)を対象にスプリント能力(5~20m)を計測し、年齢ごとのスプリント能力の評価基準を作成することを目的とする。
年度別チャレンジャー一覧
助成対象者のチャレンジ概要