- 氏名
- 双見 京介（ふたみきょうすけ）
- 助成実績
-
スポーツチャレンジ研究助成(基本)：第13期生
スポーツにおける心身の自己制御を支援するための認知・心理の傾向を考慮した情報提供技術の確立
本研究では,スポーツの本番と練習のそれぞれにおいて、心身の自己制御を無意識的に簡便に行わせる情報提示技術の開発を目的とする。この実現のために、心理効果や認知バイアス等の心理的・認知的な傾向の知見に基づいて,情報提示が本番時のパフォーマンスや練習の経過・成果に起こす無意識的な影響を予測可能な形で定式化し,その影響を意図して利用することで選手の心身の自己制御を簡便に行える情報提示技術の開発を目指す。
成果報告（2020年3月）
私は人の機能の向上をコンピュータを使って行う人間拡張工学の研究をしています。本助成の活動を通して、自己の実力向上、研究構想の更新を行いました。本助成のテーマでは、身の回りのコンピュータ機器を利用して選手の脳や心に錯覚を起こすことで、選手のパフォーマンスを無意識的に向上させる工学技術の実現を目指しました。本年度は、テーマを構成する複数の内容を考案・推進し、本技術の実現可能性を示す成果をまとめました。この成果を洗練させてスポーツの現場に導入し、実社会へ良いインパクトを起こすことが、今後の私の課題です。また、本年度は、スポーツの現場で活動する専門家の方と繋がりをもつこともできました。財団の方や、本助成での私の活動に興味をもってくれた研究者や選手の方です。今後は、彼らと協同することでより良い活動や成果をスポーツの現場に起こせるよう挑戦します。