- 氏名
- 江間 諒一(えまりょういち)
- 助成実績
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スポーツチャレンジ研究助成(基本):第12期生
瞬発力とバランス能力の加齢変化をもたらす主要因の特定:足関節底屈筋に着目して
足関節に着目し、加齢によってなぜ瞬発力やバランス能力が低下してしまうのか、そのメカニズムを解明することにチャレンジする。神経筋生理学分野で使用される機械的振動刺激という手法を用いて、力発揮時に動員される筋線維の種類をコントロールする。刺激に対する応答に若年者と高齢者で違いが出るのか比較することにより、筋線維組成の観点から、瞬発力・バランス能力の加齢変化の背景に存在する主要因を特定する。
成果報告(2019年3月)
チャレンジ課題を達成するために計画した実験は、概ね実施・完了することができました。実験設備の構築の遅延やスケジュール調整等の混乱により、前半から秋頃に至るまでの期間は目標よりも遅れてしまう状態が続いていましたが、最終的には目標としていた人数の測定を実施することができました。対象者の方には複数日の参加をお願いする実験内容でしたが、スケジュール変更による大きな混乱もなく、スムーズに実験を遂行することができました。実験には、全力を出してもらう試行や片脚立ちをしてもらう試行を含んだため、特に高齢者の参加者における怪我等の発生が懸念されました。過去の経験を活かし、安全性には十分に配慮した結果、大きな問題が発生することなく実験を終えることができました。数多くのデータを得ることができましたが、その分析が終了しておらず、学会や論文による成果発表には到達できていません。引き続き研究を継続し、学術媒体を通じて成果を発表することにより、チャレンジ課題を達成したいと思います。得られた成果と1年間の取り組みで身に着けたことを活かし、最終到達地点に向けて歩みを進めてまいります。
スポーツチャレンジ研究助成:第9期生
二関節筋の肥大応答におけるトレーニング動作依存性の機序の解明:協働筋・拮抗筋という視点から
多くのアスリートが筋肥大を目的にトレーニングを行っている。競技力向上につながるトレーニング方法を適切に選択するためには、トレーニングの種類と筋の肥大応答の関係性の理解が不可欠である。本研究では、肥大応答の特異性が報告されている二関節筋を対象とする、神経生理学分野で使用される機械的振動刺激という手法を用いて筋の活動レベルをコントロールし、肥大応答の特異性が生じる要因を解明することを目的とする。
年度別チャレンジャー一覧
助成対象者のチャレンジ概要