中間報告会

半期の活動発表、人材交流と学びの場
 2011年9月10日

平成23年度スポーツチャレンジ助成 第2回目中間報告会を実施しました

平成23年度スポーツチャレンジ助成 第2回目中間報告会を実施しました

9月10日(土)、東京・丸の内で今年度2回目の中間報告会を実施しました。今回参加したのは、体験チャレンジャーの守田さん(レスリング・第5期生)、黒須さん(近代五種・第3期生)、小島さん(チアリーディング・第1・3・4期生)の3名。

守田さんからは、大詰めを迎えつつあるロンドン五輪出場権獲得に向けた意気込みを、一足先にロンドン五輪出場内定を得た黒須さんからは、出場権を獲得するまでのプロセスと五輪本番に向けての取り組みを、また、NFLチアリーダーとして活躍した小島さんからは、8年間の活動総括とセカンドキャリアについて報告をいただきました。

報告会の後は「ロンドン五輪に向けて」というテーマで座談会を実施しました。守田さんは選考レースの大きなカギとなる12月の全日本選手権に向けて、「コンディションづくりはもちろん、本番での運やタイミングを手繰り寄せるのは“絶対に勝つ!”という強い気持ちだと思う」と話し、また黒須さんは「五輪の本番はまだ想像もつかない世界。五種目それぞれに課題があるので、とにかく一つひとつ克服していきたい」と現在の心境を話しました。これに対し、小島さんからは若いチャレンジャー二人に、「自分を支えてくれるサポートシステムをきちんと持つことが大切。苦しいこともあるだろうが、それを跳ね返す根性と、溜まったものを吐き出してすっきりできるはけ口を持ってほしい」とアドバイスが送られました。

平成23年度スポーツチャレンジ助成 第2回目中間報告会を実施しました
平成23年度スポーツチャレンジ助成 第2回目中間報告会を実施しました

参加いただいた審査委員

浅見審査委員長、衞藤審査委員、田原審査委員、今給黎審査委員、村田審査委員、岸川審査委員ほか、事務局


守田 泰弘(第4・5期生)レスリング/選手

守田 泰弘(第4・5期生)レスリング/選手NTCでの全日本合宿や日体大の合宿などが続き、ほとんど自宅に帰ることもなくハードなトレーニング漬けの毎日を送っている。栄養士の方が食事のコントロールをしてくださるなど、自分はひたすら練習に打ち込むことができている。12月の全日本までに心技体をきっちり仕上げていきたい。

この秋は、地元・山口で開催される国体と、昨年55kgで優勝した米・サンキストオープンに出場する。アメリカの大会は1階級上げて60kgに出場するが、どちらも優勝して、それを弾みに自信を持って全日本を迎えたい。

オフの日には、少年団の子どもたちにレスリングの指導を行っている。子どもたちは「なぜこういう姿勢を取らなくてはいけないの?」といった感じで、レスリングの基本について鋭い質問を投げかけてくる。そうすると自分でも「なぜだろう?」と一から考え直す機会にもなる。「子どもたちから学ぶことは多いとよく言われるが、それを実感している。

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黒須成美(第3期生)近代五種/選手

黒須成美(第3期生)近代五種/選手おかげさまで五輪出場権をつかむことができた。YMFSの皆さんにはこれまでさまざまなサポートをいただき感謝している。

五輪予選を兼ねたアジア選手権が5月に開催されたが、その準備期間である時期に震災が起こった。その影響でそれまでトレーニングに使っていた施設で練習ができなくなってしまったが、父のネットワークで韓国・釜山のクラブに受け入れていただくことができた。現在は釜山にアパートを借り、韓国人のコーチや仲間たちとともにトレーニングに励んでいる。

五輪本番の舞台は、今のところ想像することもできない。まだまだ力は足りないし、すべての競技にそれぞれ克服しなければならない課題がある。でも、コーチにはこれから1年の成長次第では「メダルだって狙える」と言っていただいている。支えてくださる皆さんに感謝の気持ちを表すためにも、精いっぱい頑張ります!

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小島 智子(第1・3・4期生)チアリーディング/選手

小島 智子(第1・3・4期生)チアリーディング/選手8年間、米・タンパベイ・バッカニアーズのチアリーダーとして全力でやってきた。最後の1年は日本人でありながらキャプテンを務めることができ、やりきった感を持っている。

今年度以降の活動についてはいくつかの選択肢があった。チアの現役を続ける方向としては、インドでクリケットチームのチアリーダーになる、またもう一つの方向としては、アメリカで勉強してきた幼児教育を実践するために帰国して米軍基地で教育の職を得るということが考えられた。残念ながらその両方とも実現できなかったが、これを機会にもう一度自分のセカンドキャリアについて考えを整理したい。

8年間のチャレンジの中には辛いこともあったが、浅見先生の熱心な助言をはじめ、YMFSの皆さんには本当に心強いサポートをいただいた。次のステップに向けてまずは気持ちを整理して、アクションを起こしていきたい。3期にわたり支援をいただきありがとうございました。

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