スポーツチャレンジ賞

スポーツ界の「縁の下の力持ち」を称える表彰制度

第2回 表彰式

元・(財)日本アンチ・ドーピング機構事務局長の塚越克己さんが功労賞、アスレティック・トレーナーの増田雄一さんが奨励賞を受賞

ヤマハ発動機スポーツ振興財団 スポーツチャレンジ賞 平成21年度表彰式
功労賞を受賞した塚越克己さん(左)と奨励賞を受賞した増田雄一さん(右)

ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞は、自己の目指す目標に立ち向かい、自分自身を磨き上げたその人のチャレンジそのものを称え、その努力のプロセスと成果に敬意を表する表彰制度です。また指導者やトレーナー等、縁の下でスポーツ界を支える人々にスポットを当てることで、チャレンジの意義を社会に知らしめ、新たなチャレンジャーを創出することもその目的のひとつとしています。

このスポーツチャレンジ賞には、現在のスポーツ普及・振興の礎となった長年のチャレンジに対する「功労賞」と、表彰年度ごとに世界トップレベルの成果を生み、今後さらなる成長を期待される短・中期的なチャレンジに対する「奨励賞」の2部門があります。いずれの賞においても、これまで注目を浴びることが少なかったものの、本来は高く評価されるにふさわしいチャレンジを表彰する制度です。第2回目となる平成21年度の功労賞には元・(財)日本アンチ・ドーピング機構事務局長の塚越克己さん、奨励賞にはアスレティック・トレーナーの増田雄一さんを選出し、3月26日に表彰式を行いました。

浅見俊雄選考委員長は、選考の理由について、「今回も奨励賞と功労賞を合わせて多数の推薦がありました。その中から功労賞には元・(財)日本アンチドーピング機構の事務局長を務めてこられた塚越克己さんを、奨励賞には、アスレティック・トレーナーとして選手を献身的にサポートしてこられた増田雄一さんを選びました。この賞では単に縁の下で活躍されているだけではなく、その能力も含めて人柄や影響力という基準をたいへん重視しています。今回の功労賞の塚越さんは、東京オリンピックを起点とした日本のスポーツ医・科学に対する計り知れない貢献度を、奨励賞の増田さんについては数々の国際大会でのサポートの他、後進の育成、トップアスリートへの技術を一般のスポーツ愛好家へという取り組みが選考理由となっていますが、それに加えて、これからのチャレンジャーたちの目標になるような人間性を持ち合わせています。お二人にはぜひ今後とも日本のスポーツの発展に貢献していただきたいと思います」と述べました。

両氏には長谷川理事長から表彰状とメダル、目録が手渡された後に、塚越さんには(財)日本体育協会スポーツ科学研究室の雨宮輝也元所長と伊藤静夫室長より花束が、増田さんにはとちのき病院スポーツ整形外科の高尾良英医師より花束が贈られました。