スポーツチャレンジ賞

スポーツ界の「縁の下の力持ち」を称える表彰制度

第13回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞 奨励賞を受賞した越智 貴雄さんに表彰状を贈呈

第13回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞・奨励賞を受賞した越智 貴雄さんに表彰状を贈呈

公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団では、4月28日(水)、新型コロナウイルス感染防止対策を行いながら、「第13回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞奨励賞」を受賞した越智 貴雄さんに表彰状とメダル、記念品を贈呈しました。例年、春先に表彰式を行っていますが、コロナ禍の状況を鑑み、開催を見合わせています。

越智 貴雄さん談
越智 貴雄さん談

「20年以上にわたって取り組んできた活動に対して、このような評価をいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

僕がパラスポーツの取材・撮影を始めた20年ほど前は、パラスポーツに対して、社会の認知も関心もほとんどありませんでした。

今ではガラッと様変わりしました。それはパラアスリートたちが、どうやって競技を続ければいいのか、どうしたら良いパフォーマンスをする事ができるのかを自ら考え、練習環境を整えたり、スポンサーを探したり、パラスポーツや障害のことを知ってもらう発信活動などを積極的に行うなど、さまざまな積み重ねがあった結果です。そしてここからさらに、アスリートたちが作り上げてきたものを、これからの若いアスリートたちが越えていこうとしています。

その変化をずっと僕は見続けさせてもらってきました。それは僕にとってとても幸せなことですし、そもそも追いかけているパラスリートのみなさんから受けたものによって、僕自身もどんどん変わって来ました。

僕の活動の原動力は“もったいない”という気持ちです。ダイバーシティ&インクルージョンという言葉が重要視されていますけれども、それを体現されているパラアスリートのみなさんを僕は本当に尊敬していますし、彼らは憧れの存在です。そんな彼らの魅力的な姿を知らないでいるのは、本当にもったいない。多くの人たちとその魅力を共有したい気持ちから伝える活動を続けてまいりました。

現在は、新型コロナの影響で、選手の取材が難しい状況ではあります。そんな中にあっても1分1秒を無駄にせず、目指すべき目標に向かって努力を積み重ねている選手の姿があります。そんな様子を少しでも広く伝えていかなければならないという気持ちになります。

というのもパラアスリートたちの日々の活動は、まさに世界を変化させている瞬間とも言えるからです。そんな未来を変えているその瞬間に立ち合わせて頂いている僕が、パラアスリートの姿をしっかり伝えていかなければならないと心が強く思うんです。

今回、賞をいただいたことで、自分の使命を改めて見つめ直すきっかけになりました。本当にありがとうございました」