ジュニアヨットスクール葉山

セーリングスポーツを通して子どもたちの成長を
 2017年7月17日

水難事故防止のための体験学習「水辺の安全講習会」を実施

水難事故防止のための体験学習「水辺の安全講習会」を実施

ジュニアヨットスクール葉山では、7月17日(月)の海の日に、スクール生とその保護者を対象にした8回目となる水辺体験学習「水辺の安全講習会」を開催しました。この体験型の講習会は、水辺に親しみながら安全確保の知識や技術を身につける海洋教育の一環として海の日に合わせて行っています。例年同様に特定非営利活動法人日本ライフセービング協会のインストラクター指導のもと、水難事故防止を目的とした座学と実技講習を通じて「自分を守る(大切にする)」「仲間を守る(大切にする)」知識と技術を養いました。

葉山マリーナで開かれた座学では、日本ライフセービング協会のインストラクターから水難事故に遭遇した場合の心掛けや対応についての講義を受けました。

まずは自助の精神を徹底し、「助けを求める」「大人を呼びに行く」といった基本を学んだあと、実際に器具を用いて心肺蘇生(CRP)の手順やAEDの取り扱い方法のデモンストレーションや体験を行いました。

午後からは森戸海岸沖の名島へ場所を移して実技講習を実施。二人一組でバディ(水辺活動を行う際の仲間・相棒)を組み、救助を待つ姿勢の復習やライフセーバーが使うニッパーボードの扱い方などを楽しみながら体験しました。

講習会に参加したのは、15人のスクール生とその保護者および指導者。インストラクターからは「今回実技を名島へ移したことで、いつもとは違う場所だからこそできるさまざまな体験や発見を通して、自分たちで気付き、考えて、行動することをたくさん学べる講習会にアレンジすることができました」ということ、そしてスクール生からの「いろんなことが体験できたし、もっとやりたかった」という感想からもうかがえるように、目を輝かせながら生き生きと講習に取組む姿が見られました。

「毎年の恒例行事になった安全講習会を、子どもたちに合わせて毎年アレンジしています」

《講師/インストラクター4名》 日本ライフセービング協会の皆さま

子どもたちは、座学で学んだこともすぐに吸収し、実技での動きに取り入れようとしていました。そんな時には、よりレベルの高いプログラムを組めます。日頃の練習で心も身体も鍛えられているのかなと感じました。

この講習会は毎年の恒例行事となりましたが、我々は子どもたちの特長をいかに引き立ててアレンジを加えられるかを毎回意識しています。基本的な講習の柱は「楽しむ」・「命の大切さを知る」・「仲間と協力する」の3本ですが、参加者の雰囲気や機材、環境に応じて講習プランをつくっていきます。今年は島で実技を実施することができ、シーカヤックやマリンジェット、ダイバーなどが混在する環境の中で、海の譲り合いのルールを子どもたちと再確認できました。来年はさらにアレンジを加えた内容にしたいと思います。(藤井正弘さん談:右から2番目)

「スクール生活の長い二人にとっても、体験しながら学び・考えられる貴重な機会でした」

《スクール生》(写真左から)伊豫田颯吉くん・成二さん(保護者)・桜介くん

夫婦で始めたヨットに、兄弟を試しに乗せてみたんです。気に入ってくれればいいなあと思っていましたが、4年前の入会以来1度も嫌な顔をすることもなく、毎回のスクール活動に通っています。いろいろな活動を経験しながら、自分自身を磨いてほしいという私たちの思いに応えるように、最近家庭でも彼らの自主性を感じることが増えてきています。そして今日の講習会では上級生として下級生を率先して支える姿を見ることができました。

今回の講習会は3度目の機会となりましたが、毎回アレンジされた講習会を楽しく受けているようです。海の安全について、体験しながら学び・考えられる機会は貴重ですし、2人にとってヨットは長い付き合いになるものだと思っていますので、いろいろチャレンジしてほしいです。実際にスクールでヨットに乗るときなどでも油断することなく、今回学んだことを胸に刻み、今後の活動に活かしてくれることを願っています。