ジュニアヨットスクール葉山では、7月31日(水)から8月4日(日)までの4泊5日の日程で、静岡県立三ケ日青年の家(静岡県湖西市)をベースに「浜名湖夏季合宿を実施しました。この合宿は、連日の集中的な海上練習や各種講習会の実施によりセーリング技術のさらなる向上をめざすとともに、年齢に応じた役割分担による集団生活やチーム行動への適応、さらに自然・水辺体験機会の創出などを目的として毎年夏休みに実施しています。
今年は一般社団法人ジュニアヨットクラブ連盟(JJYU)の「ジュニアヨットクラブジャンボリー2013」に参加した全国のジュニアセーラーとともに合同練習を行ったほか、ロンドン五輪470級日本代表の原田龍之介選手、リオ五輪出場をめざす原田小夜子選手、また公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団(YMFS)の柳敏晴理事(神戸常磐大学 教授)らが特別コーチとして参加して19名のスクール生たちへの指導を行いました。
参加者の感想
「普段は練習して上達のきっかけをつかんだとしても、また海に出られるまで1週間待たなくてはなりません。でも合宿では毎日ヨットに乗って同じ練習を繰り返すことができるので、課題を持って取り組めばしっかり上達することができる。今回は自分なりに“マーク回航をスムーズにできるようになって帰る”という目標を持って参加して、実際にかなり上達できたと思います。残念だったのは、つぶて島往復のレースでコースを間違えてしまい、優勝できなかったこと。それから上級生として小さな子たちの指導をしなければならなかったのですが、叱らなければいけないことや褒めるべきこと、その使い分けをもう少し上手にできるようにならなければいけないなと思いました。でも、とても充実した5日間になりました」
集団生活の中で規律を身につけることも合宿の目的の一つ。練習後の海への挨拶もその一つ
「この合宿では、連日海上練習を重ねることによって、主に春から夏にかけて身につけてきたセーリング技術をもう一段ステップアップさせることを目的にしています。今回初めてJJYUとの合同練習にも取り組んだことで、相互に刺激を与え合う場面も多数見られました。また、互いの親睦を図りながらさらに水辺に親しむために、今回はスタンドアップパドルボードやカヌー、オープンビッグ級など、普段は体験することのない水辺の乗りものにもチャレンジしました。
合宿には小学2年生から中学3年生までの19人が参加しましたが、各グループのリーダーが、年齢に応じて振り分けられた部屋係、食事係、伝達係などを統率して、規律正しい5日間が過ごせたと思います。準備や後片付けなどを率先して行うスクール生や、下級生を心配りする上級生も見られ、お互いの仲間意識や集団行動の規律という点でも成長し、絆を深めたように感じています。また、特別コーチの皆さんによる直接指導や講習はスクール生にとってとても貴重な経験になりました。早朝の運動から夕食後の講習まで子どもたちにとってはハードな5日間だったと思いますが、最後までみんなよく頑張り、笑顔で帰宅できたことを嬉しく感じています」