ジュニアヨットスクール葉山では、10月16日、同校のスクール会場・葉山マリーナに隣接する葉山漁業協同会館の会議室において「保護者会」を開催しました。
4月に開校式を行った今期の活動も半年がたち、スクール生は日に日に成長し、逞しさをみせています。この保護者会では、スクールの理念や4月以降の活動内容を保護者の方々に説明するとともに、個別面談を行いました。個別面談では、半年間の生徒たちの取り組み姿勢や成果の確認と合わせて、家庭内でのコミュニケーションや学校生活に関する情報交換も行いました。
また、当スクールでは、年3回の体力測定や技能検定により、個々のレベルを把握して、それぞれの生徒に合った目標設定と、それに基づいた指導を特徴のひとつとしていますが、この日は体力測定の結果や目標への到達度の確認に加えて、新たな課題、目標の設定を行いました。
当スクールでは今年度も4月以降、「個の逞しさ」や「リーダーとしての資質」を身に付けることを目標に、さまざまな水辺教育活動に取り組んできました。今回の保護者会では、夏季に行った「水辺の安全講習」「セーリング合宿」「野外体験活動」「大島外洋帆走訓練」などの水辺活動の報告を中心に行い、これらの活動を通して生徒たちがチームワークの大切さを意識するようになったことや、合宿を通して技術の向上が自信に結びついている様子を伝えました。
また、保護者アンケートからは、「親子の会話が増加した」「自分の意見をしっかり言える、逞しさを感じるようになった」「水辺活動の理解・関心が深まった」といった子供たちの成長をうかがわせるコメントもいただきました。
当スクールの湯原ヘッドコーチは「今、学校教育の現場では“脱ゆとり”がキーワードになっています。そうしたなかで逞しく生きる力を育むためにも自然教育はいっそう大切なものとして認識されています。ご報告した夏季の自然体験活動は大人になって必ず何かしらの成果があるはず」と語り、また避難訓練やボート・ヨットの整備、自然体験学習における対策など、安全面における取り組みについても触れながら「これからの半年間は技術的レベルアップが図れる期間。上手く、速く、競い合っても負けないようなセーリングを身に付けられるよう指導します。寒くなっても頑張って、そして安心して通わせてください。3月にはますます立派な姿をお見せできるはずです」と前期を総括するとともに、後期に向けての指導指針を示して新たなスタートを切りました。
なお、保護者会の終了後に、保護者や生徒たちにお話をお聞きしましたので、その一部をご紹介します。
小屋忠史さん(小学5年生女子の父親)
うちの場合は、もともとレース指向で、一日も早くヨットが上達し、レースで勝てるようにと思ってYMFSジュニアヨットスクールに入校しました。別のスクールに通っていたころは行くのを面倒くさがったりもしていましたが、ここに来てからはそうしたことがほとんどなくなりました。少人数ですが仲間を大切にする雰囲気があり、友達とも楽しくやっているのだと思います。昨年から始まったウォーターワイズの導入やクルージングなど通常の練習以外の活動は、わたしも賛成ですし、子どもは大いに楽しんでいる様子です。日常生活にも変化が見られ、以前にも増して積極性が出てきたように思います。ハロウィンのパーティの企画やら学校の友達との遊びにも率先してリーダーダーシップを発揮しているように見えます。
久保田景悠くん(当校生徒/中学1年生クラブ生)
中学生になってからは学校行事などが増え、練習量も減っているので、これからもっと練習を重ねていきたいと思っています。今年の夏は大島外洋帆走訓練に参加することができましたが、とても楽しかったです。チームのリーダーとして参加しましたが、難しいところもありましたが、コーチからも褒められ、自分なりに下級生をまとめしっかりやれたと思っています。今、学校では自分が一番下なので年下と交流することがほとんど無い、だから、ヨットスクールで小学生たちと一緒に過ごすことは楽しいし、その体験を大切にしたいと思っています。来年の春の大会ではミニホッパーでレースに参加する予定で、そのための練習を頑張ります。