ジュニアヨットスクール葉山

セーリングスポーツを通して子どもたちの成長を
 2010年7月22日

ジュニアヨットスクール生の水辺体験教育プログラムを実施

最初に全員で手を組み、安全の確認を行いながら海に入り、仲間との協力関係を築くことを学ぶ
最初に全員で手を組み、安全の確認を行いながら海に入り、仲間との協力関係を築くことを学ぶ

「ジュニアヨットスクール葉山」では、2010年より新たな試みとして、 夏休みの期間を利用した水辺体験教育プログラムを実施しています。去る2010年7月18日、その第1回目のプログラムとして、「水の安全講習」(危険を知って安全を知る)を、日頃トレーニングを行っている神奈川県葉山マリーナに隣接する海岸で、12名のスクール生と2名のクラブ生(高校生)を対象に実施しました。

人間的な成長とシーマンシップに長けたセーラーとしての成長が目的

2人/1組のバディ(バディはお互いに相手の安全に気を配り、助け合う)を組み、いつも相手とともに行動し、大きな声での点呼を学びます
2人/1組のバディ(バディはお互いに相手の安全に気を配り、助け合う)を組み、いつも相手とともに行動し、大きな声での点呼を学びます

当スクールの目的は、セーリングスポーツを通じて、心身ともに健全な逞しい子ども達の育成を図り、自主、自律の精神と豊かな想像力を育み、個人の能力、可能性を伸ばすことを目的としています。スクール生の個の力と個性を伸ばすセーリング指導に加え、より幅広く深い自然との関わりや他人との関わりを重視したプログラムを取り入れることで、逞しさとリーダーシップを育成し、セーラーとして不可欠なシーマンシップを身に付けることを目的としています。

さる7月18日、その水辺体験教育の第1回目のプログラムとなった「水の安全講習」(危険を知って安全を知る)が、日頃トレーニングを行っている神奈川県の葉山マリーナに隣接する海岸で12人のスクール生と2名のクラブ生(高校生)とを集めて行われました。

カリキュラムは、内閣府特定非営利活動法人日本ライフセービング協会の「ジュニアライフセービング」のカリキュラムをベースとし、指導員には同協会から大國浩太郎さんを招いて実施。梅雨明けした快晴の空のもと、スクール生達は自然の海岸で着衣泳や背浮による安全確保、さらにペットボトルなど身近な浮力体を使っての安全確保や救助、ライフジャケットを着用しての泳法など様々な体験を通じて、海の危険と安全への認識を深めました。

仲間を励まし、助け合うシーンが随所に

高校生のクラブ生は指導員のサポートを積極的に務めていた
高校生のクラブ生は指導員のサポートを積極的に務めていた

海岸でのカリキュラムの後は会場をマリーナに移動し、人工呼吸や心臓マッサージ、さらにAED(自動体外式除細動器)の使用方法を実地学習。スクール生たちは初めてみるAEDに最初は戸惑いながらも、どのようにすることで心肺を蘇生させることができるかなど「命の大切さ」を身に付けました。

また参加したスクール生の保護者も、心肺蘇生訓練用の人形とAEDトレーナーを併用した心肺蘇生を実体験し、緊急時の操作方法を学んでいました。保護者からは「この様にセーリング以外での着衣泳、人命救助など海で体験、学ぶことができて良かった」「実際、足がとどかない、波があるなど、現実には、パニックになると思いますが、波や、風のある中で、水中でのライフジャケットの脱着など繰り返し楽しく学んでいければいいですね」など、セーリング以外の講習に対して賛同の意見が聞かれました。

梅雨明け直後、快晴の空の元で行われた1回目の水辺体験教育は、スクール生も様々な知識を習得し、経験を積むことができました。また高学年のスクール生が後輩達に気を使い、低学年のスクール生も同様に仲間を励まし、協力する姿が様々な場面でみられたことが印象的でした。また、高校生以上のクラブ生も、スクール生全体の安全確保に気を配りながら、指導員のサポートを積極的に務めていました。