第2回 YMFSスポーツ・チャレンジ・ウィーク
平成20年度 成果発表会
39名のチャレンジャーが1年間の成果を確認。
新たな目標に向けて、それぞれのチャレンジがスタート
1年間の軌跡と今後の目標を確認する成果発表会では、活発な意見交換が行われた
YMFSスポーツチャレンジ助成並びに国際スポーツ奨学金(第1・2期生)の成果発表会がスポーツチャレンジウィークの初日から4日間(3月23〜26日)開催されました。各チャレンジャーの1年間の取り組みと実績、そして今後の目標を発表し、お互いの意見を交えながらこれからの健闘を称え合うのが、この成果発表会です。
発表は各チャレンジャーがスライドを用いて実績を報告するプレゼンテーション形式を採り、発表後に審査委員や同期のチャレンジャー、また第3期生からの質問に答える形で進められました。
体験チャレンジャー(競技者・指導者・審判など)の部では、第2期生と第1期生の有志、国際スポーツ奨学金の奨学生を含めた18名の発表が行われました。各チャレンジャーの客観的成果(勝敗や記録)もさることながら、自己分析の精度が上がり、主観的成果(心技体の成長)や課題の把握が明確で、次に何をすべきかを良く捉えていることに成長の跡が見られました。また、意見交換も活発で第3期生を含む参加者の良い刺激となりました。
続く3日目と4日目は研究者らを対象とした研究チャレンジャーの発表会が行われ、第2期生と第1期生の有志、国際スポーツ奨学金の奨学生を含めた21名の発表が行われました。特に研究発表では普段交流の少ない、スポーツ関連のさまざまな分野で研究・調査を行うチャレンジャーが集まっているだけに、各チャレンジャーが提示する結論や結果に質疑応答も活発に行われ、発表会終了後のパネル展でも熱い議論が続き、中には共同研究を模索する声も聞かれました。
今回の成果発表会の振り返りでは長谷川至理事長から「志の高い目標に向けて努力を続け、結果を出した時には、その結果から新たな目標が生まれるものです。そうした前向きな姿勢が皆さんの成果発表に表れているのを見て感動しました。これからの道は決して優しくはないと思いますが、勇気を持って突き進んでください」と新たな目標に向かって進む、各チャレンジャーへエールを送りました。
研究チャレンジャーの発表では活発な意見交換が行われた
体験チャレンジャーの発表では実践さながらのデモンストレーションが行われた
発表者一覧
スポーツチャレンジ体験助成
助成期 | テーマ | 氏名・団体名 |
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第2期生 | 世界で闘える選手になる | 岡本 達也 |
第2期生 | ラフティング世界大会で表彰台を目指す! | THE RIVER FACE |
第2期生 | 世界陸上800m・1500m出場権獲得 | 森下 主税 |
第2期生 | 世界へ挑戦する選手になるために | 米津 毎 |
第2期生・外国人留学 | スポーツ組織のマネジメント | 金 玹兌 |
第2期生・海外留学 | オーストラリアにおけるスポーツ教育の探求とわが国におけるその活用可能性に関する研究 | 吉田 旭絵 |
第2期生 | フィンスイミングの競技力向上 ─世界へ翔ばたくために─ | 谷川 哲朗 |
第2期生 | 北京パラリンピックへ向け、100m10秒台の世界へ | 多川 知希 |
第1期生 | 陸上競技100m・走幅跳 北京パラリンピックへの挑戦 | 山本 篤 |
第2期生 | トライアスロン世界最高峰の大会(アイアンマン・ハワイ)においてエイジ優勝への挑戦 | 石倉 恵介 |
第1期生・海外留学 | アメリカにおけるスポーツ選手をめぐる法的問題研究 | 中村 さつき |
第2期生・外国人留学 | スポーツマーケティングの確立と発展 | 林 錫峻 |
第1期生 | 日本人初5年連続NFLチアリーダー合格をめざして | 小島 智子 |
第2期生 | 女子ラグビーの発展と進歩 | 山口 真理恵 |
第2期生 | IRBパネルレフリーへのチャレンジ | 大槻 卓 |
第2期生 | アジア大会をステップに夢はオリンピック、世界選手権、ワールドカップ出場 | 野下 由希子 |
第2期生 | フランス自転車文化体験と選手育成方法の体験学習 | 徳安 達士 |
第2期生 | 語学力(ドイツ語)と競技力の向上 | 原田 窓香 |
スポーツチャレンジ研究助成
助成期 | テーマ | 氏名・団体名 |
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第2期生 | ヒト生体における腱組織のひずみの不均一性と腱断裂の発生部位との関連性 | 独立行政法人理化学研究所 生体力学シミュレーション特別研究ユニット |
第2期生 | 低酸素トレーニングによる生活習慣病改善・予防の可能性 ─糖代謝,脂質代謝に着目して─ | 片山 敬章 |
第2期生 | 道具が身体表象に取り込まれる過程の研究 | 羽倉 信宏 |
第2期生 | スクールターフによる暑熱環境の改善に関する放射・熱収支的評価 | スクールターフ環境評価プロジェクト |
第2期生 | 人工炭酸泉のスポーツ選手への応用 ─筋及び全身疲労回復促進と筋持久力向上の可能性─ | 日本赤十字北海道看護大学 |
第2期生 | 前十字靭帯損傷患者の筋力低下のメカニズムについて | 小西 優 |
第1期生 | 深層筋である大腿部の中間広筋の筋活動を記録する試み | 秋間 広 |
第1期生 | 青少年の牽引走における疾走パワーの研究 | 宮﨑 俊彦 |
第2期生・海外留学 | ランニング動作のシミュレーション | 桜井 義久 |
第1期生・外国人留学 | 競泳パフォーマンスに関する検討 〜生理学的、および力学的要因に基づいた競泳パフォーマンスとテクニックの限定要因の解明〜 | 黄 忠 |
第1期生 | プレッシャー下における運動制御の神経生理学検討 | 広島大学大学院身体運動心理学研究室 |
第2期生 | スポーツ軟部外傷に対する高気圧酸素療法の有効性の検討 肉離れおよび内側側副靭帯損傷に対して | 東京医科歯科大学医学部附属病院 高気圧治療部 |
第2期生 | 発育発達に伴うサッカーキック動作の習熟過程 ─ジュニアユースからプロ選手までの横断的アプローチ─ | 名古屋大学 総合保健体育科学センター スポーツバイオメカニクス研究室 |
第2期生 | 竹刀先端運動量の音程・音量変換による素振り動作の表現 | 木島 章文 |
第2期生 | 運動嫌いの原因となる遺伝子 | 川中 健太郎 (新潟医療福祉大学) |
第2期生 | 近赤外分光法を用いた新しいフィジカルコンディション評価指標の開発 ─持久性競技スポーツ現場への応用を目指して─ | 永澤 健 |
第2期生 | スポーツにおける飛翔するヒト・用具の新たな運動解析法 | 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 仰木研究室 |
第1期生 | 姿勢制御能力のトレーナビリティーに関する研究 ─年代ごとの差異について─ | 平成国際大学 スポーツ科学研究所 |
第1期生 | 筋横断面積からみた運動・スポーツの身体的効果について | 村木 里志 |
第1期生・外国人留学 | 長期運動が脳内機構と運動神経伝導速度に及ぼす影響(運動出力に着目して) | 金 勝烈 |
第2期生・外国人留学 | 間欠運動時における人の体温調節特性 | 林 建 |