第4回 YMFSスポーツ・チャレンジ・ウィーク

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東京会場(5月21日)

平成22年度 YMFSスポーツチャレンジ助成 エリア別活動報告会

日時 2011年5月21日(土) 13:00〜
場所 丸の内MY PLAZA(東京都)
平成22年度 YMFSスポーツチャレンジ助成 エリア別活動報告会:東京会場

4月のエリア別活動報告会に参加できなかったチャレンジャーを中心に実施した3回目の東京会場では、第5期生の体験チャレンジャー2人、奨学生1人に対する助成金(奨学金)贈呈書授与と、第4期生体験チャレンジャー、奨学生の成果発表に加えて、OBチャレンジャーによる成果発表が行われました。


第5期生助成金(奨学金)贈呈書授与
体験
  • 川合結万:シンクロナイズドスイミング/競技者
  • 西牧未央:レスリング/競技者
奨学生
  • 宇治誠:世界でも通用する指導者になるために、より高いレベルの専門的知識を修士課程と博士課程から学ぶ

助成金(奨学金)贈呈書授与では、YMFS杉本典彦統括部長より、第5期生3人が贈呈書を受け取りました。またそれぞれがフラッグに決意の寄せ書きを行い、チャレンジャーとしての第一歩を踏み出しました。

第5期生助成金(奨学金)贈呈書授与(右・体験・5期生 西牧未央選手、杉本統括部長)第5期生助成金(奨学金)贈呈書授与(右・体験・5期生 川合結万選手、杉本統括部長)第5期生助成金(奨学金)贈呈書授与(海外留学生・5期生 宇治誠さん)

第4期生/OB成果発表/修了証授与
体験
  • 副島正純:車イスマラソン/競技者
奨学生
  • 金ウンビ:音楽を用いた身体活動の心理的・行動的効果と運動の継続性に関する研究
OB
  • 清水聖志人:レスリング/競技者(第3期生)
  • 金沢大学人間科学系運動生理学研究室(第1・3期生) 代表 増田和実、発表者 高倉久志:運動時の筋内酸素ダイナミクスとコンディショニング評価への応用の可能性
  • 早稲田大学スポーツ科学学術院スポーツ神経科学研究室 永見智行(研究・第3期生)、清水聖志人(体験・第3期生)共同研究:女子レスリング世界王者の事例から見たタックル時間および動作の特徴

成果発表では、2人の4期生に加え、OBチャレンジャーによる発表も行われました。特に3期生の清水さんからは、個人の成果発表に加え、やはり3期生のチャレンジャー永見さん(早稲田大学スポーツ科学学術院)との共同研究の成果が発表されました。

第4期生/OB成果発表/修了証授与(体験・4期生 副島正純選手)第4期生/OB成果発表/修了証授与第4期生/OB成果発表/修了証授与
発表者一覧
スポーツチャレンジ体験助成
助成期 テーマ 氏名・団体名
第4期生 ロンドンパラリンピックへの挑戦~IPC世界陸上選手権大会出場とメダルの獲得~ 副島 正純
スポーツチャレンジ研究助成
助成期 テーマ 氏名・団体名
第3期生 運動時の筋内酸素ダイナミクスとコンディショニング評価への応用の可能性 金沢大学 人間科学系運動生理学研究室 3名/代表者:増田 和実  発表者:高倉 久志
国際スポーツ奨学金
助成期 テーマ 氏名・団体名
第4期生 音楽を用いた身体活動の心理的・行動的効果と運動の継続性に関する研究 金 ウンビ

座談会

座談会は、主に「スポーツ科学とスポーツの現場の融合」をテーマに進められました。スポーツの現場で活躍する競技者からは、「自身がより高いパフォーマンスをあげるための科学的な知見や個人的なデータがあれば積極的に活用したい」という声が聞かれた一方で、研究者からは「研究者視点で良かれと思い作成するデータと現場で求められるデータが乖離してしまうことがあったり、個人個人にフィットするか否かというような現実の難しさもある」「本当にアスリートのためになる研究に取り組むためには、環境や仕組みから変えていかなければない」といった意見も聞かれました。座長を務めた浅見審査委員長からは、選手とコーチ、そして研究者の相互協力の成果として金メダルを獲得した水泳競技の事例などを通じて「スポーツ科学とスポーツの現場の融合」をはかるためには、競技者と研究者が互いに目的を共有することが重要で、その環境を作るためには、競技者と研究者双方のつなぎ役となるコーチなどの意識と理解が大切になるとコメントいただきました。

座談会(体験・5期生 西牧未央選手)座談会座談会(今給黎審査委員)

平成22年度 YMFSスポーツチャレンジ助成
審査委員特別賞/特別チャレンジャー賞 表彰

平成22年度YMFSスポーツチャレンジ助成の成果報告が完了し、審査委員による「審査委員特別賞」及び「特別チャレンジャー賞」の選考が行われました。この結果、平成22年度の受賞者として下記チャレンジャーの受賞が決定し、表彰を実施しました。

審査委員特別賞は、世界に伍する成果を残し、スポーツ振興及びスポーツのレベル向上に貢献したチャレンジャーに贈られる賞です。また特別チャレンジャー賞は、将来を期待させる成果を残したチャレンジャーへ贈られる賞で、さらなる活躍への期待を込めて選出されます。


審査委員特別賞
受賞者 THE RIVER FACE(体験・第2期生):ラフティング/競技者
テーマ ラフティング世界大会で表彰台を目指す!
活動結果 TEVA WORLD RAFTING CHAMPS 2010 女子4人乗り 優勝
受賞のコメント

この度は、審査委員特別賞という素晴らしい賞を頂きまして、本当にありがとうございます。嬉しさと同時に、メンバー一同、身が引き締まる思いです。チームの結成当時から着実に結果を積むことができ、2010年にはついに、念願の世界一を果たすことができました。この結果が認められ、今回の受賞に繋がったことはチームにとって、とても大きな自信となります。

しかし、世界一となったこれからが、最も自分達の力を試される時ではないかと思っています。YMFSの皆様にはいつも暖かく見守って頂き、熱く応援して頂き、お会いした時にはご自分のことのように喜んで下さって、心から感謝しています。今年10月にコスタリカで開催される世界大会に向け、全力で漕いでいきたいと思います。ありがとうございました。

THE RIVER FACEの詳しいプロフィールを見る


特別チャレンジャー賞
受賞者 三浦哲都(研究・第4期生)
テーマ ストリートダンサーの優れたパフォーマンスを支えるリズム感の解明
活動結果
  • 第20回 国際ダンス医科学会大会 Student Travel Grant受賞
  • 第23回 日本トレーニング科学会大会 トレーニング科学研究賞受賞
受賞のコメント

この度は特別チャレンジャー賞を受賞させていただき非常に光栄です。これまでストリートダンサーの運動制御に関する科学的研究はほとんどありませんでした。誰も挑戦したことのない研究を始めることは不安や解決すべき課題も多く、暗中模索状態でした。そのような中でYMFS研究助成を頂くことが決定し、それが自信となりこの1年間のチャレンジの大きな原動力となり、様々なスポーツ動作への応用可能性を秘めた成果を出すことができました。ヤマハ発動機スポーツ振興財団の皆様、実験を快く引き受けて下さいました実験参加者の皆様、またご指導くださいました先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

三浦哲都氏の詳しいプロフィールを見る