スポーツチャレンジ賞


元日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏と、同時期に超大型のロックとして代表チームを支えた真壁伸弥氏。所属するクラブは異なったが、2012年に代表チームで言葉を交わすようになって以来、二人はラグビーというスポーツを通じて友情を温めてきた。昨年日本で開催され大成功に終わったラグビーW杯、その大会がこの国に残したもの、廣瀬氏がスタートしたスクラムユニゾンのこと、そしてラグビーのこれから歩むべき道。日本がアイルランドを相手に劇的な勝利を収めたエコパスタジムを舞台に、日本ラグビーを支えてきたお二人の話を伺った。
YMFS今日はよろしくお願いします。
お二人は2012年頃からのお付き合いだと伺いました。
廣瀬私は当時東芝でプレーしていました。真壁選手にはうちのチームに来てもらいたいなあと願っていたんですが、結局サントリーに入団したんですよ、笑。個人的には東芝っぽい選手だと思っていたんですけどね。
真壁その当時の東芝には大野均さんをはじめとして、素晴らしいFWの選手が揃っていました。なので、僕としてはその人たちと一緒にプレーすることも魅力的ではあったのですが、やはり対戦相手としてぶつかりたいな、という気持ちが強かったです。
廣瀬個人的に言葉を交わすようになったのはお互いが日本代表に選ばれた2012年あたりからですね。

真壁当時、廣瀬さんが「日本のラグビーを変えていかなきゃいけない」って言ったことに、僕はものすごく感銘を受けたんですよ。僕だけじゃなく、たくさんのラグビー選手が、よしやってやるぞ!って。そんな熱い想いで初めて臨んだ合宿地が、ちょうどこの「エコパ」(YMFS注:静岡県小笠山総合運動公園エコパ、今回のインタビュー実施会場)のすぐ近くにある「つま恋」だったんですけど、最初の1キロ走でもう早くも心が折れそうになって、笑。
廣瀬あれは確か嵐みたいな天気の中だったんだよね。
真壁そうです、そうです。まあその頃からずっと、僕の中の廣瀬さんは、根っからのリーダー、っていうイメージです。
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