第6回 YMFSスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティング

このページをシェア

平成24年度 成果発表会

日時
  • 1日目:3月16日(土) 8:00〜17:00
  • 2日目:3月17日(日) 8:00〜11:00
内容
  • 第6期生、及び助成を修了した第1〜5期生(希望者)による平成24年度の取り組みと実績、今後の目標の発表
  • 質疑応答

チャレンジャー同士の活発な議論が行われた成果発表会

1年間の取り組みや成果を堂々と発表し、それぞれ成長した姿を見せたチャレンジャー

第6期生やOBチャレンジャーによる成果発表会を、3月16・17日の2日間にわたって開催しました。研究・奨学生のチャレンジャーは、異分野の研究に対する疑問・興味にアプローチし多くのことを吸収しようという意欲や、体験チャレンジャーに対してアスリートが研究者に求めていることや、現場、トレーニングの状況などへの質問があり、アスリートを理解し距離を縮め、積極的に関係を築いていこうという姿勢がみられました。

一方の体験チャレンジャーからは、ロンドンオリンピック、パラリンピック出場者の貴重な体験談や、今年7月に開催されるデフリンピック、来年に控えたソチオリンピックの出場を目指した活動の中で感じた世界トップレベルの厳しさ、その厳しい世界を戦い抜くための創意工夫などが語られ、分野を超えて大きな関心を集めました。

このように成果発表会はチャレンジャーが1年を振返るだけではなく、参加者が活発に発言しあうことで新しい発見や成長のヒントを見つける場となっています。また今後は、この交流を機に分野を超えた協力関係が生まれるなどさまざまな形での発展も期待されます。

こうしたやり取りの中で審査委員からは、それぞれのチャレンジをより良い方向へ導くアドバイスに加え、資料の表現方法や言葉使いなど多岐にわたる助言がおくられ、YSCMのコンセプトである「語り」「学び」「考える」という要素が凝縮された発表会となりました。


質疑応答は時間が足りないほど多くの手があがり活発なやり取りが行なわれた

審査委員からの貴重な助言にチャレンジャーは真剣に耳を傾けた


発表中にとどまらず、休憩時間も情報交換や意見交換が行なわれた

発表会の途中にはダンスなどで疲れた体をリフレッシュ


発表者一覧

スポーツチャレンジ体験助成

助成期間 氏名・団体名 テーマ
第4・5期生 山下 はるな
トランポリン/選手
静岡産業大学
トランポリン世界選手権・リオオリンピック出場に向けた取り組み
第6期生 小野塚 隆
ラグビー審判/指導者
日本ラグビーフットボール協会審判委員会女子部
世界にチャレンジできるラグビー女子レフリーの養成
第6期生 酒井 裕唯
スケート(ショートトラック)/選手
財団法人岐阜県体育協会
ショートトラックスピードスケートの世界大会で、常にメダルを獲得できる力を身につける
第6期生 佐藤 圭太
陸上(障害者スポーツ)/選手
中京大学
2012年ロンドンパラリンピック出場及び決勝進出への挑戦
第6期生 田井 小百合
陸上・100mハードル(障害者スポーツ)/選手
佐世保市陸上競技協会
デフリンピック陸上競技100mHで金メダル獲得をめざす 〜聴覚障がいの母の挑戦〜
第6期生 椿 浩平
トライアスロン/選手
筑波大学
トライアスロン競技で金メダルを獲得 〜努力によって目標を成し遂げられることを伝えたい〜
第6期生 平田 彩寧
ラグビー/選手
石見智翠館高校
五輪・W杯出場に向けての強化活動と女子ラグビー普及
第6期生 星 瑞枝
アルペンスキー/選手
湯之谷スキークラブ
2014冬季ソチオリンピック女子アルペンスキー競技で日本人初の金メダル獲得
第6期生 細川 孝介
スノーボード/選手
札幌スキー連盟
スノーボードでオリンピックに出場 〜メダルを獲得して、夢と希望、そして楽しさを伝える〜
第6期生 山﨑 勇喜
陸上/選手
自衛隊体育学校
ロンドン・リオ五輪50km競歩における入賞及びメダル獲得を目指す
第6期生 湯浅 菜月
エアライフル/選手
日本大学
エアライフルで2016年リオ五輪出場 〜400点満射への挑戦〜

スポーツチャレンジ研究助成

助成期間 氏名・団体名 テーマ
第6期生 牛山 潤一
慶應義塾大学 医学部 リハビリテーション医学教室 特任助教
運動皮質-筋間の活動連関のメリットとデメリット
第6期生 佐藤 幸治
立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 ポストドクトラルフェロー
ヒト骨格筋における運動、食事が性ステロイドホルモン合成に与える影響
第6期生 寒川 美奈
北海道大学大学院 保健科学研究院 助教
筋腱機能に着目したダイナミックストレッチングの有効性に関する検証
第6期生 鈴木 浩太
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 知的障害研究部 科研費研究員
運動嫌いの子どもへの科学的支援 -反応モニタリングによる運動機能の向上を目指して-
第6期生 須藤 みず紀
福岡大学 スポーツ科学部 身体活動研究所 博士研究員
糖尿病性筋萎縮における運動療法とエピジェネティクスな遺伝子発現調節の解明
第6期生 瀬戸 邦弘
上智大学 文学部 保健体育研究室 常勤嘱託講師
沖縄諸島における民俗綱引き文化の観光化利用とその伝統保護に関する動態研究
第6期生 角川 隆明
筑波大学大学院 人間総合科学研究科
競泳選手の競技力向上に向けた流体力学的な泳パフォーマンス評価法確立への試み
第6期生 福谷 充輝
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科
身体運動中のアキレス腱長の生体計測法の確立 -スポーツ動作中のパワー発揮メカニズムの解明に向けて-
第6期生 松生 香里
立命館大学 スポーツ健康科学部 助教
陸上競技長距離選手における腸内環境およびslgA変化とコンディショニングの関連
第6期生 行實 鉄平
徳島大学ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 准教授
メディカル・フィットネス施設による地域スポーツ環境の構築 -大学・医療・行政・住民組織の連携を通して-
第6期生 吉武 康栄
鹿屋体育大学 スポーツ生命科学系 准教授
スポーツパフォーマンス中に発現する下肢-上肢の動作投影の様相と神経生理学的メカニズムの解明

国際スポーツ奨学金

助成期間 氏名・団体名 テーマ
第5期生・海外/奨学 宇治 誠
Liverpool John Moores University
世界でも通用する指導者になるために、より高いレベルの専門的知識を修士課程と博士課程から学ぶ
第5期生・外国/奨学 朴 京眞
筑波大学大学院 人間総合科学研究科
ナショナルカリキュラムからみたダンス教育に関する研究
第5期生・外国/奨学 林 欣儀
首都大学東京大学院 都市環境科学研究所 観光科学専攻
自転車ツーリズムの地域活性化効果に関する研究?台湾台北市と日本美濃市を例として
第6期生・海外/奨学 佐藤 潤一
London School of Economics and Political Science
国際スポーツ競技大会におけるメディア・コミュニケーション戦略に関する研究
第6期生・海外/奨学 中田 貴央
Thim Hogeschool voor Fysiotherapie(留学予定)
オランダの医学的な視点から、男子サッカー日本代表のワールドカップ優勝に貢献するための土台を学ぶ
第6期生・外国/奨学 金 ウンビ
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 体育科学専攻
体操の効果のエビデンス検証と、その実践的活用による地域(被災地)の人々の心身の健康増進への貢献
第6期生・外国/奨学 フィゲロア ゴンザレス イポリト ラファエル
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 スポーツ医学
後期高齢者用のADL(日常生活動作)年齢算出式の開発

※所属先は、平成25年2月20日現在