第6回 YMFSスポーツ・チャレンジャーズ・ミーティング

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特別講演

日時 3月17日(日) 13:00〜14:30
講演者 川口 淳一郎
独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 シニアフェロー
宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 教授
演題 「はやぶさ」が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み
講演概要 「はやぶさ」が実証した、地球引力圏外の天体へ着陸し往復して帰還した宇宙飛行は、人類未到の挑戦でした。「はやぶさ」は2010年6月13日、その宇宙飛行を終えオーストラリアのウーメラ砂漠地帯に帰還し、試料回収カプセルを無事降下・回収することに成功しました。
「はやぶさ」はその飛行中、数々の故障や困難に直面しましたが、プロジェクトのメンバー全員がミッション・目的を共有し、そして高いモーチベーションをもって率先して取り組んだことで、地球帰還の成功へとつながりました。
本講演では、打ち上げから帰還まで7年間の飛行運用を振返り、いろいろな局面で得られた苦心や教訓を紹介して、成果を次世代へつなげる方法、新たな構想を立ち上げるのに必要な取り組み方などについて述べたいと思います。

心に響く大きな感動とともに
改めてチャレンジの大切さを学んだ「特別講演」

講演を行なう川口淳一郎先生。演題は「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み」

3月17日、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務めた川口淳一郎先生を迎え、特別講演を開催しました。

講演にはYSCMに出席したチャレンジャーに加え、ヤマハ発動機社員も参加し、川口先生が「はやぶさ」プロジェクトで直面した困難を克服する課程で考えた「チャレンジ」することの大切さ、人材育成の在り方、スペシャリストの重要性など、多岐にわたる貴重なお話をいただきました。

講演を聴いたチャレンジャーからは「やれない理由ではなく、やれる理由をみつけて挑戦する。とても感銘を受けた」。「人生の疑問を解決する、さまざまなヒントを与えてもらった」。「まずは、スペシャリストになります!」などの感想が聞かれ、アスリート、研究者ともにたくさんの刺激を得ると同時に、チャレンジを進めるための大きな原動力となったようです。


チャレンジャーを含め約200人が特別講演に参加し会場は大きな熱気に包まれた

質疑応答ではチャレンジャー、ヤマハ発動機社員からさまざまな質問が寄せられた


講演者

特別講演
プロフィール

川口 淳一郎(かわぐち じゅんいちろう)
独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 シニアフェロー
宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 教授

宇宙工学者、工学博士。1978年京都大学工学部卒業後、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻博士課程を修了し、旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任、2000年には教授に就任。2007年4月から2011年9月まで、月惑星探査プログラムグループ プログラムディレクター (JSPEC/JAXA)、1996年から2011年9月まで、「はやぶさ」プロジェクトマネージャーを務める。

現在、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所(ISAS/JAXA) 宇宙飛翔工学研究系 教授、2011年8月より、シニアフェローを務める。ハレー彗星探査機「さきがけ」、工学実験衛星「ひてん」、火星探査機「のぞみ」などのミッションに携わり、小惑星探査機「はやぶさ」では、プロジェクトマネージャーを務めた。