全国児童 水辺の風景画コンテスト

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平成19年度・第19回 審査員コメント

山中 和之 様
文部科学省 スポーツ・青少年局青少年課 青少年体験活動推進専門官

文部科学大臣賞に選んだ作品について - 10年前から国土交通省、環境省、農林水産省と省庁連携事業で子供たちにさまざまな体験活動を実施してきました。自然と触れ合うことが少なくなった現代、このコンテストを通じて自然に親しめる、自然に触れあう機会が増えればいいと思います。選んだ作品は、そうした思いが反映され、おじいさんと楽しんでいる様子がすばらしい作品だと思います。


小山 彰 様
国土交通省 港湾局国際・環境課 課長

国土交通大臣賞に選んだ作品について - 幼稚園児の観察力のすごさに驚きます。海の色は青だけでなく、太陽が反射した色、波を切って走るディンギーの白波の表現など、平面的ではなく動いている感じが出ています。安全とマナー、ルールを守ってマリンスポーツを楽しむことが大切だということも伝わってきます。


辻 恵一 様
環境省 水・大気環境局水環境課 企画係長

環境大臣賞に選んだ作品について - これからもこの絵に描かれているような生き物がたくさんいる環境を維持し、絵を描いた子供たちが大人になったときも、こうした自然を残すために努力していただければうれしいです。


髙吉 晋吾 様
農林水産省 水産庁漁港漁場整備部 計画課長

農林水産大臣賞に選んだ作品について - どの作品もすばらしくとても迷いました。選んだ作品は、陸揚げされた魚を黙々と仕分けしている漁師さんの表情がとても印象的に描かれています。小さな子供たちの視点がすばらしく、楽しく審査させていただきました。


浜崎 宏正 様
農林水産省 水産庁漁港漁場整備部利用調整班 利用調整係長

農林水産大臣賞に選んだ作品について - 髙吉課長の講評に付け加えますと、海で働く人に敬意をもって描かれた作品だと感じられました。私たちからも子供たちに、海で働くことのすばらしさや大切さを伝えられるようにしていきたいと思います。


審査員長 工藤 和男 画伯
(社)創元会理事長、日展評議員

審査にあたっての総括 - このコンテストも19回目になります。全体的に質の向上が見られ、どの作品にも子供の個性が表現されるようになってきました。絵を描く楽しみは、それを通じて自然環境への関心を高める効果があります。今後も継続した活動が大切だと思いますので、皆様のご協力をお願いします。


秦 英樹 様
(社)フィッシャリーナ協会 理事長

フィッシャリーナ協会会長賞に選んだ作品について - 都市部からの応募が少なかったということですが、都市部の人も漁村や水辺に行ってもらいたい、という願いでこの作品を選びました。受賞作品は漁港、漁村のある地形などが良く分かり、その雰囲気が伝わってきます。海の魅力を発信してくれていると思います。


橋川 隆 様
(社)日本マリーナ・ビーチ協会 理事長

日本マリーナ・ビーチ協会会長賞に選んだ作品について - 海での楽しみといえば、釣り、海水浴が大半で、ボートを使って遊ぶというのは少数派。この作品には、ビーチとボートの両方が描かれています。社会的には海洋基本法もでき、国民の海への理解や関心を促進する方向にあります。本コンテストも来年は20回ですから、ぜひ拡大充実していくよう盛り上げていきましょう。


服部 善郎 様
(社)海洋レクリエーション協会 ジャパンゲームフィッシュ協会 名誉会員

ジャパンゲームフィッシュ協会会長賞に選んだ作品について - 釣り人は環境に敏感な立場に居ます。南極の氷解、オホーツク海でマグロが釣れたなど、自然環境が変わってきていることをじかに感じることが、環境保護の第一歩。健全な釣りが将来にわたって続けていけるようにという願いを込めて、この作品を選びました。


賀陽 輝代 様
ワールド・チルドレンズ・ファンド 日本代表

ワールド・チルドレンズ・ファンド賞に選んだ作品について - いつも子供たちの自由な発想ということを軸に作品を選んでいます。今回選んだ作品は、船の色がとても個性的で、こうした個人の発想がとてもいいと思います。絵を描いたご本人にお会いしてその色使いの理由などを聞いてみたいと思いました。


釣谷 康 様
(社)日本舟艇工業会 専務理事

日本舟艇工業会会長賞に選んだ作品について - 自己体験に基づく印象を描いているようです。自分の驚き、自分の見たものが真ん中にきていることが子供らしい絵です。我々の進めるマリンレジャーの普及活動もこのコンテスト同様、水に親しむことによって、楽しい遊びの世界が広がることを知らせていきたいと思います。


荒田 忠典 様
Jリーグ経営諮問委員会

審査にあたって - 応募数が前年を大きく上回ったことを、とても喜ばしく思っています。なかでも徳島県が応募数トップで、入賞作品も多く選ばれました。いっぽう都市部からの応募が少なく感じられます。応募件数が多いと、絵のテーマや表現にも幅ができます。今後は都市部からの応募作品の増加を課題として、いっそうの発展を願っています。


笹川 壮一 様
ヤマハ発動機(株)国内マリン事業部事業部長

ヤマハ発動機賞に選んだ作品について - 家族でボートフィッシングに行くシーンです。透明度のある海の表現は、自然環境保護を目指す、我々の姿勢と重なります。応募作品からは子供たちが水辺や自然に触れ感動し、家族と楽しい時間を過ごしていることが伝わってきます。そんな子供たちがたくさんいることは私たちの財産。その子供たちが成長して、マリンスポーツに親しむようになってほしいと思います。


長谷川 至
主催団体理事長

コンテスト全体の総括 - 子供たちが家で遊ぶことが多い現代、屋外で遊ぶ場を作ることが大切だと思います。この活動も子供たちが水辺に出て、絵を描く機会を作ることが目的です。空想や写真を見て描くのではなく、水辺でスケッチをしていきいきと描いている作品が多かったことを大変うれしく思います。今後、さらなる発展を目指して継続していきたいと思いますので、審査員の皆様、ご後援をいただいている各省の皆様には今後ともいっそうのご支援のほどよろしくお願い申し上げます。



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