浜の風景画コンテスト

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平成12年度・第12回 審査員コメント

工藤 和男 様
審査員長 (社)創元会理事長、日展委員

コンテストのレベルが年々高くなっていると感じます。子供らしい自由奔放な表現が出来ていて嬉しく思います。また、海外から良い作品の応募もあり、本当に喜ばしい限りです。最近は少年問題がクローズアップされておりますが、いま情操教育というものが本当に大切なのではないかと思いますし、その意味で、このコンクールがますます発展してくれればと願っております。


橋川 隆 様
(社)日本マリーナ・ビーチ協会理事長

子供たちの海に対する夢や楽しさ、遊びという気持ちが生き生きと描かれていて、我々もきれいな海、きれいな地球を守る志を持たなければと改めて感じました。運輸大臣賞に選ばれたアゼルバイジャンからの作品は、私のイメージする港らしい港の絵で感激を覚えました。今後ともこのコンテストが国際化して、世界中からたくさんの作品が出品されることを期待しています。


秦 英樹 様
(社)フィッシャリーナ協会理事長

たくさんの力作を見ることが出来たのですが、この数年、型にはまった作品が増えているように感じました。子供たちが簡単に海に行けない今の状況を反映しているのでしょうか。海は漁業の場、マリンスポーツのフィールド、そして安らぎを与えてくれる場所でもあります。多面的な必要性や可能性を持っています。このコンテストを通じて、子供の頃から海に関心を持つのは非常に意義のあることだと思いますし、子供たちが身近に海に接することが出来る環境作りを我々が考えなければいけないと思います。


服部 善郎 様
(社)海洋レクリエーション協会 ジャパンゲームフィッシュ協会 名誉会員

幼児部門ではいかに素直に感性を表現できるかが大切で、技術的なことは二の次と思います。金賞に選ばれた作品は、幼児らしいおおらかさが表現されいて素晴らしいと思いました。またこのような作品が年々増えているのも嬉しい限りです。海外の作品には日本にはないスケールの大きさを感じました。日本の子供たちにも地球的な感性を養って欲しいし、それが来年以降のコンテストに反映されればと思います。


村井 了 様
(社)日本ユネスコ協会連盟 理事長

船などの即物的な対象を非常に几帳面に描いている作品が多いと思いました。もう少し、野性味のある作品が欲しかった。特に海外からの作品と比較するとスケールの違いを感じます。広い観点で海を捉える場として、本コンテストへの参加は意義があるのではないでしょうか。言葉の交流だけではなく、絵や音楽での交流を今後さらに推進していかなければと、心を新たにしています。


重 由美子 様
ゲスト審査員 アトランタ五輪 ヨット競技女子470級銀メダリスト

子供たちの観点が幼児、低学年、高学年と変わっていく様を見ることができて、非常に興味深いと思いました。感じたままに描く幼児部門から、少しづつ、ある意味で常識的な絵に変わっていく。大人になっても感じたままを表現できたら、本当にいい絵が描けるのかなと思いました。また海外の作品は一人一人の個性が豊かで、観点の違いに驚きました。観点の違いは自然をいかに感じるか、人よりもより自然を感じることができるのか、ということに繋がると思います。ヨットレースを行なうものとしてその感じる心を大切にしたいですし、子供たちにも大切にして欲しいと思います。


金子 知司 様
ヤマハ発動機株式会社 プール事業部 事業部長

子供たちが少子化の影響で病んでいると言われる中で、力強い大自然に負けないよう育ってもらうためにも、海の大自然を絵に表現して自分の想いを伝えるこのコンテストは重要だと感じます。今回は海外からの応募も多かったのですが、インターネットの時代になって海外との交流がより深まり、その結果、ひとつの価値観にとらわれない、大自然にはばたくような表現が現れることを期待したいと思います。


江口 秀人 様
(財)日本マリンスポーツ普及教育振興財団 会長

本コンテストも12回を迎え、今年は昨年よりも参加点数がだいぶ増えました。インターネットが普及して海外からの応募も増え、心強い傾向だと思います。今後もこのコンテストをさらに活気のあるものとし、世の中の環境問題や青少年の意識の改革に役立てることができればと思っています。



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